Slashdot に書評が出ていた気づいたが、昨年末に取り上げていたアンドリュー・キーン(今では「シリコンバレーのアンチキリスト」と称しているらしい)の新刊が出ていた。
彼のサイトを見たら、ニコラス・カー、ポール・カーあたりはともかく、ドン・タプスコットまで推薦文を書いていて驚いた。
「マーク・ザッカーバーグは「友達」の意味を分かっているのか? なんで我々は皆そんなに Twitter にハマってるのだろう? 本当に誰もが私生活の最も親密なところを Facebook、LinkedIn、Google+ で垂れ流すべきなのか?」という文章を見れば彼の立場が変わってないのが分かるが、彼はこのソーシャル革命のいきつく先を「Web 3.0」とみなし、その危険性と問題を論じているわけですな。
Digital Vertigo: How Today's Online Social Revolution Is Dividing, Diminishing, and Disorienting Us
- 作者: Andrew Keen
- 出版社/メーカー: St Martins Pr
- 発売日: 2012/05/22
- メディア: ハードカバー
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面白いのは、それほどアンチソーシャルを謳いながら、この本の表紙は書名を Twitter のタグに模していて、しかも著者名の代わりに Twitter ID を記している。つまり、Twitter のバズを狙っているわけで、このふてぶてしさが彼らしい。これも邦訳出るだろうね。