セキュリティ業界に関わる人で知らない人はいない世界的に有名なハッカーの祭典 DEF CON だが、ソーシャルエンジニアリングの分野でもっとも有名な Chris Hadnagy が、行動規範に違反したとして出禁になったそうな。
それ自体は今年2月の話だが、今月になって彼がそれに対する訴訟を起こしたことでニュースになっている。
今から10年近く前になるが、彼の本が邦訳されたのをワタシも書いていた。やはりブログは書いておくものだ。
原書の第2版が出るときもブログで取り上げているが、さすがに邦訳はそれにまでは追随しなかった。
しかし、ハッカーカンファレンスでやることって時に法のグレーゾーンに触れるので、こういうのは難しいものがあるよな。
このケースの場合、Chris Hadnagy が「ハラスメント禁止」にフォーカスした DEF CON の行動規範に具体的にどのように違反したのか不透明である点で訴訟の余地があるのだろう。そして、彼は単なる DEF CON のいち発表者ではなく、そのインサイダーと見られていたので、コミュニティにショックを与えたようだ。
ネタ元は Slashdot。