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ゴーン・ガール

映画館で観る映画は今年はこれが多分最後になると思う。以下、ストーリーにも触れるので、未見の方はご注意いただきたい。

5回目の結婚記念日に姿を消した妻、報道と警察によりどんどん追い詰められる夫、果たして夫は妻を殺したのか――という話で、妻の失踪の種明かしが思ったよりも早く始まり、えっ、もう収束に入るの? と思ったが、ここからある意味本番で、本作も2時間半のトイレが近いワタシには厳しい映画だが、例によって膀胱的プレッシャーが気にならない、さすがデヴィッド・フィンチャーだった。

妻エイミー役を演じているロザムンド・パイクのことを認知したのは『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』だが、正直そのときは大した女優とは思わなかった。しかし、この映画ではカノジョ怖い、怖いですね(淀川長治調)。

冷静に考えると、彼女の×に××が残存していたことを調べたなら、そもそも彼女が××その後××していないことくらい分かるんじゃないかとか後になって気になる点もあるのだが、まぁ、その頃にはロザムンド・パイクの熱演でどうでもよくなっているのである。

本作もトレント・レズナーが音楽を担当しているが、前二作のようにエンディングに既成曲を使うことはなく、映画全体を観る側を不安にさせる音で映画を満たしている。本作の最後あたり、何のことはない夫と猫が一緒になる場面で一番音がうるさくなり緊張感が高まるところが受けた。

本作はベン・アフレック演じる夫の妻に対する「君は何を考えている」「お互いどうしたいんだ」という問いかけのモノローグで始まり、同じモノローグで終わる。が、エンディングではそのごく当たり前の問いかけの意味が最初とはまったく違っており、エンドロールが始まると同時に客が息を飲む音を感じた。そして、そそくさと立ち去った客が多かった。事前情報なしに(特に結婚を考えている)カップルが本作をデートムービーに選んだら、と考えるだけでほっこりする映画であった。

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