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ジェームス・ブライドルの新刊『新たな暗黒時代:テクノロジーと未来の終焉』がキャッチーで面白そうだ

ジェームス・ブライドル(James Bridle)というと、New Aesthetic(新しい美学)という言葉を発明した人として有名だろうか……といっても知らん人が大半だろうから、谷口暁彦氏の引用でもって説明とさせてもらう。

New Aestheticは、イギリスのアーティスト・編集者であるジェームズ・ブライドルが提唱したタームですが、そこでコンピューターの画像解析で認識されないように、荒いドット模様の迷彩が施された戦闘機や、監視カメラに顔認識をさせないメークといったようなものをNew Aestheticの例としてあげています。これらの例はいずれも、僕らの身の周りに、僕らのためではなく、コンピューターの知覚のためにデザインされているものが入ってきているという状況を示しています。新しい自然環境としてのコンピューターやネットワークがあり、そこで僕らのためにデザインされていない、あたかも自然の造形のようなものが、意識的、無意識的にかかわらずコンピューターと人間の共同作業のような形で生まれてきているというのが興味深いです。

ポスト・インターネットとは? ──ネット化が生み出した現代アートの最前線~メディア・アーティスト・谷口暁彦氏 | ウェブ電通報

その彼が初の著書を出すとのこと。それが『New Dark Age: Technology and the End of the Future(新たな暗黒時代:テクノロジーと未来の終焉)』というタイトルで、ワタシの興味を惹いた。

New Dark Age: Technology and the End of the Future

New Dark Age: Technology and the End of the Future

以前から彼はインターネットの問題について書いていたが、この情報過多の時代に人間はもはやテクノロジーを制御できず、新たな暗黒時代に生きているのではないかという問題意識をもった本である。

インターネットのプラットフォームを握るテック系大企業の脅威についての本が昨年からいくつも書かれているが、もはや我々が新たな暗黒時代に生きているとまで言うかね。ブルース・スターリング邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2018年版)で新刊を紹介した Adam Greenfield などが推薦の言葉を寄せている。

ネタ元は kottke.org

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