当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

『デジタル音楽の行方』への反応

これから FoM カテゴリで『デジタル音楽の行方』について書かれた書評、読書記録、感想なども取り上げることにする。まずは初期段階から原稿に目を通していただいたお二人の声。

yuco さんの「『デジタル音楽の行方』献本いただきました」

なんで私が本をもらえるかというと、翻訳協力として謝辞に名前が載っているからなのだけど、名前を載せてもらうほどの貢献ができたかどうかははなはだ怪しいので、すいませんという感じ。

はい、そのかわりに打ち上げの幹事を押し付けさせてもらいました! いや、それはウソですがお世話になりました。

続いて FlowerLounge さんの「『デジタル音楽の行方』が発売になります」

最近の Rootkit 問題とかで鬱屈してた音楽業界にちょっと明るい希望が持てる内容です。

確かに非常に肯定的な本と言えるでしょう。津田大介さんの解説も読んでいて盛り上がるので、まず本屋でこれを立ち読みしてから買うかどうか決めてもよいでしょう。

グレイトフル・デッドのライブ音源公開禁止問題

以前ここでも紹介したことがある Internet Archive における Greatful Dead の膨大なライブ音源に対し削除要請が出て(というのが誤解だったのか?)、後に撤回された模様。

あのさー、Greatful Dead がライブ録音をファンに積極的に奨励していたという事実があるんだから、CNET の記事タイトルは良くないよな。

そういった経緯があって Greatful Dead 側が非難されるわけだが、しかし、(リーダーのジェリー・ガルシアが死んだので)もはやライブ活動をやれなくなったとなると、以前のエコシステムは崩れているわけで、ライブ音源をネットから取り去りたいというのも分からないでもない。

ただライブ音源がなくなったからといって iTMS におけるデッドの売り上げが変わることは彼らの音楽の性質上あんまり考えられず、どっちにしても得にならないに違いないわけで、彼らの判断が正しいとはまったく思わないわけだが。

EFF の共同創設者にして当のデッドの歌詞もてがけた John Perry Barlow悲痛なコメントを出していたが、とりあえずは公開は再開されてとりあえずよかった。

『デジタル音楽の行方』には、当然ながら Greatful Dead のライブ音源やファンコミュニティの話が出てくるし、バーロウの名前も出てくるよん。

デヴィッド・バーン、RIAAより「ミッシー・エリオットかけすぎ」と警告を受ける

こないだも取り上げた David Byrneネットラジオだが、RIAA からミッシー・エリオットかけすぎと警告を受けた模様。

確かに以前曲目アーカイブを見たとき、ミッシーなりボブ・ディランだけでリストが占められる月があり、ちょっと気になっていた。一応制限があるみたいね。

フリーソフトウェア界の北極星リチャード・ストールマンがサンドイッチマンになる

ワタシが昔に訳した文章が引用されていて嬉しかった。

ストールマンに関しては、昔一度見(てサインをもらっ)たことがあるだけなのだが、とにかく一貫してブレない人である。それに苛立ったことがあるし、同様に思ったことのある人も多いだろうが、後になってみると彼の意固地さの正しさが分かることがよくある。GPLv3 策定のガイドラインが発表されたが、彼の意固地さはそれにどのような影響を与えるのだろう。

さて、そのフリーソフトウェア界の北極星がニューヨークで開かれた反 DRM 集会に参加したことを BoingBoing が取り上げているが、御大嬉々として(?)サンドイッチマンになっておる!

詳しくは Flickr のページを見てほしいが、全員集合写真など罪人の晒しあげのように見えてしまってちょっと……

企業向けIMやP2Pアプリの安全化指南書

Securing IM and P2P Applications for the Enterprise

Securing IM and P2P Applications for the Enterprise

これは狙いが良い本だと思う。しかし、実際には特に大企業では Skype などどんどん禁止されているようで、それが完全に主流になる前にこういう本が広まればよいのだが、日本では難しいだろうな。いずれにしても、邦訳が出たら企業のネットワーク管理者は持っておいてよい本じゃないだろうか。

この本のページオライリーのサイトにあるのだが、出版元はオライリーじゃないみたい。子会社なのかな?

[追記]:消されるかもしれないのでリンクはしないが、O'Reilly は Safari を持っている関係で、子会社でなくても広告宣伝や流通の面で提携してるんではないかという推測あり。他にも提携している出版社があるようなので、おそらくはその通りなのだろう。

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)