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WIRED VISIONブログ第84回公開(HOW WE LIVE)

WIRED VISION ブログに「HOW WE LIVE」を公開。

これが最終回になったとしても胸を張れる出来ですね(え?)。改めて三浦広志さん、山崎富美さんに感謝したい。

今回は東日本大震災をテーマにしたので、大した額ではないが原稿料を義援金として寄付させてもらう。

「大した額ではない」といった言い回しは往々にして謙遜なのだが、この場合は現実問題大した額でない。

震災に関連した情報共有の試みとしては切込隊長([twitter:@kirik])の以下の動きに注目している。

AmazonMP3で買える必殺の一曲(Ian McNabb, "You Stone My Soul")

以前から AmazonMP3 で買える良い曲を紹介したいと思っていた。この場合、CD も普通に買えたのではありがたみが薄いというか、音楽配信だからこそ買えるというほうがよい。

ところで今回 WIRED VISION 原稿を書くにあたり、実はタイトルだけ「HOW WE LIVE」と先に決まっていた。

これはイアン・マクナブ(Ian McNabb)が2007年に発表したライブ盤『How We Live: At the Philharmonic』(asin:B0013YX7XY)からとったものである。

何故か? ワタシがこのアルバムに収録された "You Stone My Soul" をこの一月繰り返し聴いていたからだ。

今では誰も語る人のいないイアン・マクナブだが、ワタシは今も好きである。このライブ盤は彼の地元リバプールで録られたもので、一曲目からいきなり観客の合唱が起きて感動するが、彼の自伝(asin:190526688X)のタイトルにもなった代表作『Merseybeast』(asin:B000006X9F)では割と淡々とした曲だった "You Stone My Soul" が、ここでは素晴らしくソウルフルな「うた」になりライブのハイライトになっている。観客もそれに合唱で応える。

YouTube を検索するといくつかの "You Stone My Soul" を聴くことができるが、珍しく鍵盤だけで弾き語りする『How We Live』バージョンが一番優れていると思う。

ワタシがこの曲を聴き続けたのは、純粋にその歌が好きだからだ。歌詞がなまじ社会派ソングか何かだったらアレなのだが、そういうこともない。

Amazon を調べても彼の CD はマーケットプレイスでしか買えなくなっているが、ありがたいことに今は MP3 ダウンロードがある(iTunes でも買えるが、同じ値段なら DRM なしのほうがよいだろう)。試しに "You Stone My Soul" だけ聴いてみるというのはいかがか。150円の価値はあると思うよ。

You Stone My Soul

You Stone My Soul

果たしてWeb 3.0の世界は来るのか? それはどんなものか?

Web 2.0 という言葉が陳腐化するとともに、その次を担うはずの Web 3.0 という言葉も言われなくなったが、珍しく同時期に TechCrunch と ReadWriteWeb で Web 3.0 を主題とする文章が寄稿されている。

最近、LinkedInのファウンダー、Reid Hoffmanがこう言っていた。「もしWeb 1.0が、検索とデータ収集とある程度の対話を可能にし、Web 2.0が真のアイデンティティーと真の人間関係を持ち込んだとすれば、Web 3.0では、真のアイデンティティーが大量のデータを生成するようになるだろう。」

新・情報時代 | TechCrunch Japan

クラウドが前提なのはともかくとして、両者ともベンダのロックインを警戒しているように思う。

もっとも日本ではここにも東日本大震災が影を落として斜め上の方向に進み、「ウェブ3.11」と呼ぶべきものにウェブが変質してしまわないかと不安にもなる。

ビル・ゲイツのポール・アレンへの仕打ちはとっくに知られた話ではないのか?

何でこれが今頃ニュースになるのかよく分からなくて……いや、答えは「本が出たから」なのだろうが、この記事に書かれていることは Robert X. Cringely が5年前に Prisoner of Redmond で暴露済なのだが。当時ワタシもそれを紹介している。

マイクロソフトビル・ゲイツポール・アレンが共同で創業した会社であるが、ゲイツはアレンの MITS での副業を理由に所有する株式の割合を64対36と差をつけたというのだ(もちろんゲイツが64%)。しかし、MITS はマイクロソフトの当時唯一の顧客で、その絡みでアレンは雇われていたわけだから、ゲイツのがめつさが分かる。しかしそれ以上にすごいのは MS-DOS 2.0 の開発が山場を迎えていた頃の話である。当時ホジキン病で闘病中の身で DOS 2.0 の開発に心血を注いでいたアレンはある夜遅く、ゲイツスティーブ・バルマーの二人が、このままアレンが死んだら彼が所有する株式をどうやって取り戻そうかと相談する声を聞いたというのだ。

 心温まる話である。

さらばわれらがビル・ゲイツ

あと書き忘れていたのだが、ポール・アレンは実際にはホジキン病ではなかったらしい。

Idea Man: A Memoir by the Cofounder of Microsoft

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RED/レッド

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引退した腕利きの CIA エージェントが古巣に立ち向かう話で、この手の話が好きなワタシは映画館に観に行くつもりだったが仕事が忙しくていけず、機内放送で観た。

主人公が何でサラの部屋に向かって彼女を誘拐するか分からんし、一言で言うとズサンな映画なのだが、嫌いではない。主人公役のブルース・ウィリスは可も不可もないが、ワタシが好きなモーガン・フリーマン、そして何よりヘレン・ミレンが出ていたからか。彼女は素晴らしい。

あとジョン・マルコヴィッチ『バーン・アフター・リーディング』に続いて元 CIA マンを演じていて、しかもキレ具合は本作のほうが上で笑えたのだけど、こんな役ばかりやってて大丈夫だろうか……

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