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『デジタル音楽の行方』への反応 その12

遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。今日の画像は、『デジタル音楽の行方』at 故郷の紀伊国屋書店(ベンジャミン氏撮影)。伝記本に囲まれてますな。

ところで関係ないが、最後の古畑任三郎いいねぇ。西村雅彦が復帰したのは最後だからか。三谷幸喜の脚本を久方ぶりに堪能している。第三夜も期待できそう。

そろそろ紙メディアでの『デジタル音楽の行方』の書評を読みたいところだが、今日はまずソフィアの森の映画と音楽の「音楽産業に携わる人の必読書「デジタル音楽の行方」」から引用。

「音楽産業は、これからどこに向かって行くのだろうか?」と常日頃から考えていた私にとって、これほど分かりやすく、断定的に音楽産業の将来を見据える本に出会ったのは初めてです。まさに目からウロコでした。

しかし、デジタル用語がふんだんに出てきますので、かなり手ごわい本ではあります。この本をお読みになる方は、まず最初に津田さんの解説文を読んでください。それから本文をお読みになることを薦めます。これで、かなり楽になります。

ワタシとしても異論はないっす。続いてはborixxの日記から引用(改行は修正)。

音楽業界に関わる方以外にも、音楽配信や将来の音楽の聴き方がどのように変わっていくのか、興味があるだけの方にも十分おすすめできる内容です。間違いなく本書の指摘していることの大半が現実的なものになるであろうことは感じられるし、おそらくここ10年の間に今とは異なる(今やっと動き出している)音楽業界、音楽の聴き方のモデルが実現されるはずです。

若干似たような内容が繰り返し論ぜられる点は訳者の指摘通りくどいようにも感じますが、約300ページ、一気に読めるくらい解りやすくかかれてます。

ただ NOIZ NOIZ NOIZ で指摘されるような問題点もあるかもしれない。

あと、ここで言われている「アーティスト」っていうのが、なんだかんだでポップスターを想定してるのかな、っていう気はしました。もっとこう、ちょっとデータ形式での「配信」というのが馴染まないタイプの音楽って世の中にはたくさんあると思うんだけど。

まあ、なんといっても肯定的な本ということで、引用した分の後に続くようにそうした音楽も拾い上げる方向にテクノロジーが進歩するという確信を持っているということだと思う。しかし、ばるぼらさんも指摘するように超高音・超低音が重要な要素である民俗音楽は厳しいだろう。

2006年も YAMDAS Project の余生と『デジタル音楽の行方』をよろしくお願いします。

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