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ワタシはホリエモンと同じ百科事典を持っていた。しかし、その使い方がその後の道を分けた

先日うっかりテレビをつけてたらニュース番組でホリエモンこと堀江貴文容疑者の生い立ちの話が流れていた。

子どもの頃ホリエモンは、自転車、天体望遠鏡、そして25冊セットの百科事典しか父親から買ってもらえなかったそうだ。

現在拘置所にいるホリエモンが、百科事典の差し入れを所望したという。彼の生家で撮影された百科事典の映像が流れたとき、その緑の背表紙を見て不覚にもこみあげるものがあった。実家のワタシの部屋にまったく同じものがあるからだ。

あれは「学習百科大事典アカデミア」ではないか? うちには百科事典がもう一セット(!)あるのだが、少なくともあれはワタシの実家に今もある。

子どもの頃ロクに読んだ記憶はないのだが、大学時代、帰省したときに暇でその百科事典の「8 人体の科学」の巻をぱらぱらと眺めていて、男性の年齢と平均的な陰茎の長さのグラフを見てのけぞったことがあった。

13歳の位置から横にすーっと鉛筆でなぞった跡があったからだ。

つまり当時のワタシが、自分の陰茎の長さとその事典に載っている平均値と比べたらしいのだ。すっかり忘れていた。おもむろにズボンを降ろして何年かぶりに定規で測定しなおし、グラフとつきあわせた。まあ、ひどい数字ではなかったと思う。

実はこの話は大分前にもちらと書いたのだが、興味を持ってくださった某人気サイトの管理人さんに、その「8 人体の科学」における「性の話」という章をまるごとコピーして郵送し、その濃厚な内容を大いに楽しんでもらったこともあったっけ。

とある情報筋からご教示いただいたのだが、拘置所への差し入れの書物は全て検閲を受け、例えばエッチなページはすべて切り取られてしまうそうだ。

果たしてホリエモンの元に「人体の科学」(に相当する巻)はそのまま届くのだろうか。

当たり前だが、彼はワタシのようなしょーもない使い方のために所望したわけではないだろうが。

しかし、それを言うなら、ワタシの親だってそんなことしてほしくて百科事典を買ってくれたんじゃないぞ! という当たり前の事実に気付いて涙が止まった。

折角 The Beaten Generation という渾身の文章で、「いい話」「ちょっと泣いた」「罵倒芸」(おい!)といった感想の数々をいただいておきながら、こんなネタを書いてしまうワタシはどうしようもない人間だ。

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