最近また攻撃性を取り戻していて面白いニコラス・G・カー先生のブログで、今日2011年7月21日がマーシャル・マクルーハンの生誕百周年なのを知る。そこで紹介されている、ノーマン・メイラーとマクルーハンという60年代のアイコン同士が激論を交わすテレビ番組の映像は貴重だね。
ワタシが好きな映画『アニー・ホール』に晩年のマクルーハン本人が登場する楽しい場面があるが、インテリが何かにつけて彼の名前を引き合いに出したがるのを皮肉ったものだと思う。インターネット時代の現在も、メディアの「ホット」「クール」分類、あるいは「メディアはメッセージである」とかグローバルヴィレッジ(地球村)といった言葉が、マクルーハン本人の知見に沿っているのか怪しい感じで引き合いに出されるのをときどき目にする。
かくいうワタシもご本尊をちゃんと読まなと思いながら、未だマクルーハンの著作を読み通したことがなく、他人のことをとやかく言えない。生誕100周年ということで彼の著作の新装版とか研究書とか出ているかと調べてみたら、河出から今年のはじめに出たやつぐらいで意外だった。
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カー先生のブログで、『マイクロサーフス』や『ジェネレーションX』で知られるダグラス・クープランドによるマクルーハンの伝記が出るのを知る。
Marshall McLuhan: You Know Nothing of My Work!
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