今月のはじめに88歳で死去したダグラス・エンゲルバートについて、ハワード・ラインゴールドが追悼文を書いている。
ダグラス・エンゲルバートというとすぐマウスの父というように紹介されがちだが(一方で「すべてのデモの母」とも言われる)、それは彼の構想のごく一部にすぎなかった。
エンゲルバートにとって、コンピュータ、インタフェース、そしてネットワークはより重要な目標への手段だった。その目標とは、我々が作り上げた世界で生き残るのを助ける人間の知性の拡張だった。
エンゲルバートは1962年の論文に「collective IQ」という言葉を使っているが、要は集団的知性、集合知に取り組んでいたんですね。
そのあたりについては Wikipedia のページにもきちんと記述されており、彼の業績をよく分かった人が執筆したのだろう。
今回これを書くためにちょっと検索をかけて、次世代メディアセミナー The Future of Digital Contents 第三回 『キミはエンゲルバートを知っているか』という2010年のセミナーのページに行き当たったのだが、これ江渡浩一郎さんや shino さんが企画し、ナビゲーターを務めてるじゃないか!
これ当時も見ていたはずなのだが、当時仕事が忙しかったのか、何故かスルーしてしまっていた。
江渡浩一郎さんというと、YCAM 国際グループ展「art and collective intelligence」において展示した「集合知年表」をダグラス・エンゲルバートに捧げていたが、ここまで読めばそれがごく自然な話だとお分かりになるだろう。
ネタ元は Boing Boing。
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