YouTube で調べものをしていて、トーキング・ヘッズのラストアルバム『Naked』に収録された "(Nothing But) Flowers" を久しぶりに見た(以下紹介するビデオはすべて EMI のチャンネルにあるので、堂々と紹介して問題ないだろう)。
ワタシにとってこのビデオの最大の美点は、若く美しいジョニー・マーとカースティ・マッコールの二人が見れることなのだが、歌詞を実にうまく見せるビデオの代表例と言える。
……と見ていて、あれ? と思った。これはワタシが知ってるビデオと微妙に違う!
どこが違うか? このビデオは曲中 "you got it, you got it" という歌詞が繰り返されるところで各メンバーの顔が半分写り、そのもう半分の緑バックに歌詞と関係ない統計などのランダムな情報がテロップで表示されていたのだが、このビデオではそれがすべて削除されている。
……なんで? そうしないと統計の値が現状にあわないと抗議がくるのだろうか?
せっかくなので、同じ EMI のチャンネルから名作揃いのトーキング・ヘッズのビデオをいくつかはっておく。
アルバム『Little Creatures』収録。この曲は日本でも確か車の CM に使われていた記憶があるし、日本でもっとも有名なヘッズの曲だろうか。
これもアルバム『Little Creatures』収録。
アルバム『True Stories』収録。1987年の MTV Video Music Awards の Best Group Video をとったビデオで、プリンスのパロディーが楽しい。まだ映画俳優として有名になる前のジョン・グッドマンが出ている。
アルバム『Naked』収録。見ての通り、共和党大会を模した政治色の強いビデオだが、それとは関係なしにこれ日本のテレビではオンエアできなかったのではないか?
ピーター・バラカンの『ミュージック捜査線』によると、このビデオの最後赤ちゃんがレンチをキャッチした後、以下の映像が続くらしいのだが、そこまで収められたバージョンをワタシは未だ見たことがない。
そしてその赤ちゃんが座っているところからカメラが退いて行くと、だだっ広いスペースにどでかい文字が書いてある。V-O-T-E(投票しろ、つまり選挙権を無駄にするな、ということ)である。(335ページ)
"(Nothing But) Flowers" もそうだが、YouTube で見れるものがそのまますべてとは思ってはいけない。
なお、トーキング・ヘッズの再結成は「デヴィッド・バーンからの電話待ち」らしいが、10年前のロックの殿堂入りのときのバーンと残り3人の間に流れる冷たい空気を見てしまうと、バーンが再結成に応じるとは思えない。
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