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今一度トーキング・ヘッズが『ストップ・メイキング・センス』にいたるまでの名盤を振り返る

今年トーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』が公開30周年という話は少し前に取り上げたが、来月恵比寿ガーデンプレイスのザ・ガーデンルームにて爆音上映されるとのことで、ワタシも行きたいが、ここらへんが田舎暮らしの悲しさである。

Amazon で980円以下で買えるディスクを取り上げる「Amazon980円劇場」ではこれまでも『Little Creatures』『Naked』を取り上げているが、映画『ストップ・メイキング・センス』にいたるまでのアルバムを取り上げておきたい。

Fear of Music

Fear of Music

Fear of Music

1979年発表の3rdアルバム。

正直2ndアルバムまでは、いくつかの楽曲を除けば、デヴィッド・バーンの声しか記憶に残らないというか、バンドサウンドがバーンのパーソナリティに追いついてなかった印象があるが、本作はミニマルでタイトに統一されたアルバムジャケットや曲名と同じく、バンドサウンドもぐっとホワイトファンクとしてのまとまりを見せている。

個人的には "Heaven" の歌詞が大好きで、この曲でバーンが描く「天国」のイメージが、ワタシにとってのそれと合致するからだろう。


Remain in Light

Remain in Light

Remain in Light

1980年の4thアルバムだが、本作はプロデューサーのブライアン・イーノとのコラボレーションの最高傑作にして最後の作品になった。

発表当時「ロック史上最大の問題作」とも言われたが、はっきりいって初期の作品と同じバンドが作ったと思えない、水準が全然違うアルバムになっている。

とにかく冒頭3曲(でレコード時代はA面)のエキサイトメントがとんでもなくて、エイドリアン・ブリューがエキセントリックなギターを存分に聞かせるが、でも実はリズム隊は曲を通してコードチェンジなしに同じグルーヴを繰り返しているだけのを思い出すたびに不思議な気分になる。

シングルカットされた "Once in a Lifetime" のビデオにおけるバーンの(一部原宿の竹の子族(!)に影響を受けた)奇妙な痙攣ダンスが話題になったが、80年代的アイコンとしてのバーンの評価を決定付けた作品となった。


Speaking in Tongues

Speaking in Tongues

Speaking in Tongues

前作から3年のインターバルを置いた1983年の5thアルバム。プロデューサーはイーノでなく、バンド自身のクレジットになっている。

本作からはポップな色合いを強め、アルバムに4曲はセールスポテンシャルの高い曲が入るようになった。このアルバムからは、バンドにとって唯一のトップ10ヒット "Burning Down the House" が生まれた。"Girlfriend Is Better" は『ストップ・メイキング・センス』のバージョンのほうが遥かによい。

ワタシにとってこのアルバムが特別なのは、(前述の "Heaven" と並んで)彼らの曲の中で一番好きな "This Must Be the Place (Naive Melody)" が入っているからだ。この曲については昔書いたことがあるが、ポップミュージックにおいて、「家庭」というものをこれほどチャーミングに歌った曲をワタシは他に知らない。

そして、本作を受けたライブツアーを撮影したのが映画『ストップ・メイキング・センス』になるのだが、実はこのときのツアーがヘッズとしては最後だったはずで、それはバンドメンバー間(つまりは、バーンとそれ以外)の対立はツアーに起因すると考えたバーンが以降は拒否したためだったと記憶する。

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