
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2012/10/26
- メディア: Blu-ray
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オープニングでかの Pablo Ferro の特徴的なタイトルデザインを観て、嗚呼、『メン・イン・ブラック』が戻ってきたとちょっとジンときた……と書いておいてなんだが、ワタシはこのシリーズが実はそこまで好きでなかったりする。
第一作は当時購読していたニューズウィークで絶賛していたのを覚えているが、オインゴ・ボインゴという変態バンドではなかなか良い音鳴らすのに映画音楽となるとどうも下品なダニー・エルフマンが、オープニングで今度は一味違うぞというところを見せ、虫を使った映像も素敵だったので期待がかなり高まったのだが、確かに楽しんだけど言うほどかね? というのが正直なところだった。
本作は続編ものにしては結構評判が良かったので観に行ったが(2Dで観た)、やはりバリー・ソネンフェルドとは波長が合わないと思ったし、ダニー・エルフマンの音楽も例によって騒々しかったが、作品としてはタイムトラベルにアポロ打ち上げを絡めた SF の佳作だった。
ジョシュ・ブローリンがトミー・リー・ジョーンズの若い頃をうまく演じていて好感を持ったし、グリフィン役の役者が一見うざそうだけどとても良い笑顔をしていたね。調べたらマイケル・スタールバーグという人で、『シリアスマン』の主役だったあの人なの!?
60年代を舞台にしておりアンディ・ウォーホルのような実在の人物も登場するが、史実的には彼は1968年6月にバレリー・ソラナスに狙撃され瀕死の重症を負っており、1969年7月に「ファクトリー」でああいうパーティをやってるというのはありえない話だし、展開的にもご都合主義にもほどがあるところが多々あるが、ラストに明らかになる事実に不覚にも涙してしまった。まさか MIB でこうくるとは思わなかったな。