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YAMDAS更新

YAMDAS対談また長崎かよ、と言われてを追加。「大雨の中、車中にて」「遠藤周作文学館にて」とあわせ三部作がようやく完結。

三部作、というのは単に同じ日(7月4日)にやったからというそれだけなのだが、収録日から三ヶ月以上、前回の更新からも約二月というあまりにも時間が経ってしまい、題材的にまさしく「なにをいまさら」な話になっている。それでも公開するのは、ひとえに苦労は無駄にしたくないという貧乏性のせいである。実は今回分のために相当な時間録音しており、編集作業が死ぬほど大変だったのだ。何しろ相方は浜辺に辿りついたイルカの話をし出すし、ワタシはワタシでいきなり綿々と愚痴を垂れ出すし(要は二人とも泥酔していた)。

二人とも偉い学者先生方の書いた文章など読んでもいないし、そうした「時事問題を斬る」的なものを期待しても失望するだけだろう。相方はどうか知らないが、はっきりいって当方は時事問題について読み解こうという気持ちはなく、極論すると何より渋松対談をやりたいというのが原動力になっているだけだったりする。

ブログの誘惑

誘惑ですって、奥様!

さて、はてなの近藤夫妻も毎朝読んでいる日経産業新聞の10月4日付けの24面の「眼光紙背」(←「の」が続きすぎ)というコーナーに「ブログの誘惑」という文章が掲載されている。ちょっと引用してみよう。

米国で生まれたこの言葉が、日本でこれほど短期的に市民権を得るとは驚きだ。おやじ族は知らない人もまだ多いが、パソコンになじんだ奥さま層には想像以上に浸透している。

まあ、本当かしら、奥様! 他にも驚く記述があってよ。

 大手企業は自社製品を売り込むためのいわばお抱えブログ集団作りにも力を入れ、その数はねずみ算式に広がっているらしい。ブログ対策は企業にとって、いまや投資家向け広報(IR)と並ぶ重要部門になった。

この部分を読んでふふふと笑い、「ごらん、令子。面白い記事があるよ」と新聞をまわす近藤さんが目に浮かぶ(アホか)。

ちなみにワタシも、出版社からいただいた書籍・雑誌について書くことはありますが、『ウェブログ・ハンドブック』に書いてある教えを守り、その情報を開示するようにしています。そしてワタシの場合、もらったものについても平気で悪口を書きますので、そこんとこよろしく。

メガネの21、"究極"のオープン経営を解き明かす!

日経のLinuxソリューションというサイトに連載されている記事なのだが、微妙にずれてて面白い。

読んで思うのが、「なんでこれがLinuxソリューションよ!?」ということなのだが、一回目こそ「オープン経営」をキーワードに「オープンソース」との強引なマッチングの意思が分かるのだが(というまとめ自体が無茶苦茶強引)、二回目以降はどんどん話が有吉佐和子ちっくになってもうたまらん(一応、誉め言葉)。

Talking Heads "Little Creatures"

CDジャケット

WIRED と Creative Commons が主催したチャリティコンサートにデビッド・バーンが登場しているのを見て、久しぶりにトーキングヘッズが聴きたくなった。

何といってもかつてある音楽誌が、「ロキシーミュージック崩壊から、U2『Joshua Tree』を発表するまでの世界最高のバンド」と評したバンドである。この評言はバーンもお気に入りのもので、個人的には(言いすぎ?)を付けてほしいところではあるとしても、80年代を代表するロックバンドには違いない。

正直現在のバーンはポップミュージックの最前線にいる人ではないが、今年になってヘッズのライブ盤が再発され、また新しいベスト盤の邦盤も出るようなので、新しいファンが増えるといいなと思う。

さて、ヘッズのアルバムから何を選ぼうと考え、個人的にははじめて自腹で聴いたアルバムにしてラストアルバムの『Naked』*1も捨てがたかったが、本作にした。

トーキングヘッズというと、「ロック史に残る問題作」などと言われた『Remain in Light』に代表されるインテリ的文脈で語られることが多いが、その本質はやはりバーンの一種ナイーブですらある楽曲であり、ゲストの導入が一段落つきオーソドックスなバンド編成に戻った本作は、そうした意味ではじめて聴くのに適した作品だと思う。ポップ過ぎるという批判もあったが、日本でも確か車の CM に使われた "Road To Nowhere" などやはり良い曲だよ。

しかし個人的には、是非ライブ映画『Stop Making Sense』を観てほしいと思うのですな。これは最もライブバンドとして脂がのっていたヘッズをとらえた映像作品としても素晴らしい*2のはもちろんだが、いきなりバーンがカセットレコーダとアコギで弾き語る "Psycho Killer" のスリリングさには鳥肌が立ち……と『Stop Making Sense』について書き出すと止まらないのだが、一方でこれを観ると、デビッド・バーンという人は、つくづく80年代的なポップスターだったのだなぁと思ったりもする。

こういう粗雑なまとめ方がよくないのは承知しているが、"Once in the Lifetime" の痙攣ダンスなどまさにそういう佇まいだし、バンドのシャープな演奏、素晴らしく工夫に満ちたライティング、そしてバーンのデカスーツが渾然となった "Girlfriend is better" はロックバンドのライブの映像作品の中で屈指のものだと思うが、映画タイトルの『Stop Making Sense』はこの曲の歌詞からとられているが、実際にはこのライブのために振付師がいたという段取り君ぶりとか。

バーンがそうしたポップスター像から自由になれたのはソロ転向後なのだが、そのときにはポップミュージシャンとしての旬も過ぎていた。これもポップミュージックの皮肉である……とは言いすぎか?

*1:ジャケットはジョージ・ブッシュをイメージしたもの……と書くと本気にする人がいそうだ

*2:監督は『羊たちの沈黙』、『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ

冗談抜きで半年経ってしまうぞ

お笑いパソコン日誌だが、更新停止直前に「もし、ここが半年以上更新されなかったら、わしは死んだものと思ってくれたまい」などと書いていたので気になってしまうのだが……chic さん、生きてますか?

今年はネット上で知っていた(しかし会ったことはない)人たちの訃報が多かったように思う。TさんとかRさんとかAさんとかMさんとか。

さて一方ワタクシめは、三日連続で更新しましたが、またしばらくお休みになるかもしれません。

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