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モーフィンのアルバムとマーク・サンドマンの伝記映画について

Amazon で980円以下で売ってる輸入盤を取り上げる「Amazon980円劇場」だが、皆がビートルズの曲がようやく iTunes で買えるようになったことを取り上げてるのをガン無視して、今回は90年代に活躍したローファイロックグループのモーフィンのアルバムをご紹介。

Like Swimming

Like Swimming

Night

Night

これらのアルバムがロック史に残る作品かというとはっきり言ってそれはないだろう。ならばなぜモーフィンを取り上げるのかというと、このバンドのフロントマンだったマーク・サンドマンの伝記映画 Cure for Pain: The Mark Sandman Story が作られたことを Hotwire Japan で知ったから、そして何よりワタシがマーク・サンドマンを大好きだったから。

モーフィンというとマーク・サンドマンの2弦ベースにサックスとパーカッションというユニークなバンド編成と彼らが作り出す癖のあるローファイなサウンドが特徴的である。

そして、ワタシにとっては、バンドの顔であるマーク・サンドマンダンディーでありながら肩の力の抜けたユーモアととぼけた味わいのある存在感もこのバンドに独特のニュアンスを加えていた。

上に取り上げた2枚のアルバムは、映画のタイトルにもなっている出世作『Cure For Pain』の後に作られた後期の作品で、バンド編成のユニークさに依存しない音を作る、そして彼ら最大の持ち味と言われたライブの良さをアルバムに再現するという二つの命題にチャレンジし、正直それを乗り越えられてはいないが、その糸口が見えてきた作品とも言える。

それだけに1999年にサンドマンが心臓発作でこの世を去ったのは残念だったが、死後10年経って伝記映画が作られるのは、彼の人間的な魅力がそこまで周りに認められていたということだろう。

映画は大好評とのことだが、日本での公開はさすがに無理としても、これでモーフィンが再評価されて日本でも DVD 化されると嬉しいな。

2010年(あるいは来年も)のトレンドは「消費のソーシャル化」

そろそろ2010年も終わりが見えてきて、今年はこういう年だったという記事が出てくるだろう。

最近見たのでは「米 TechCrunch 過去 1 年分から見た盛り上がってそうなベンチャーの分野 5 個+α」という記事が面白かったが、ReadWriteWeb の主筆 Richard MacManus のエントリも近いところがあり、つまりはソーシャルネットワークそのものを云々する段階は終わり、トレンドはソーシャルショッピング、つまりソーシャルな消費だと論じている。

その代表選手として Groupon などを挙げているが、この「消費のソーシャル化」というトレンドは、以前取り上げた「協調消費の台頭(The Rise of Collaborative Consumption)」の話にも通じるものがあるだろう。

最近では「ソーシャル」という言葉自体食傷だが、この「消費のソーシャル化」というトレンドは来年も続くのではないか。

What's Mine Is Yours Intl: The Rise of Collaborative Consumption

What's Mine Is Yours Intl: The Rise of Collaborative Consumption

エリック・レイモンドの怪文書「ギーク向けセックス指南」

先日八木の野郎経由でエリック・S・レイモンドSex Tips For Geeks という文章を知り、のけぞった。

内容は「セクシーであるためには」「ナンパの技術」「ベッドでうまくやる」といった話が書かれていて、なんというか苦笑いしてしまう。

これ自体は2001年に書かれた文章のようで、当時 Slashdot にも取り上げられているが、知らなかったな。誰か日本語に訳してみては?

しかし、思えばこれの公開からまもなくして9.11テロが起こり、esr は Anti-Idiotarian Manifesto日本語訳)を書いてネオコン的というか政治色を全面に出すようになりハッカー界の信望を失っていく。

それを思えば、この怪文書ハッカーによる嵐の前の微笑ましい余技に読めなくもない。

The Art of UNIX Programming

The Art of UNIX Programming

「松嶋×町山 未公開映画祭」始まる! しかし……

遂に「松嶋×町山 未公開映画祭」で39本の日本未公開映画が観れる。ワタシのように田舎暮らしで「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」が見れなかった人間にはありがたいことこの上なし。

ワタシなど町山さんが「キラキラ」などでこの番組で紹介する映画を告知するたびに観たいと思っていたから全39作をコンプリートとまではいかないだろうが、半分以上は観たいので、10000円の全作品フリーパスを購入しようかと思った。

しかし、である。そこで一つ疑問が浮かんだ。ウェブサイトには「配信終了まで」とあるが、その配信終了はいつなんだ?

これが3ヵ月後なのと半年後なのと一年後なのでは話が大きく異なる。しかし、ワタシの探し方が悪いのか、ウェブサイトで終了時期についての記述を見つけられなかった。

その答えを公式 Twitter アカウントのツイートで知った。やはり同様の疑問を持った人に対するリプライである。

2011年1月25日までって2ヶ月ちょっとじゃないか! これじゃとてもじゃないけど何十本も観ることはできない。

しかし、このサイトの書き方は不誠実ではないか? 「配信終了まで」ではなくちゃんと「2011年1月25日まで」と書くべきだろう。

松嶋×町山 未公開映画を観る本

松嶋×町山 未公開映画を観る本

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