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WirelessWire Newsブログ第4回公開(社会的価値としてのプライバシー)

WirelessWire Newsブログに「社会的価値としてのプライバシー(後編)」を公開。

この文章が世間的にはお盆休みまっただなかに公開される経緯は昨日書いた通りである。読んでくれる人がいるのかどうか分からないが、先週の金曜日に歯をくいしばって書いた渾身の文章なのでよろしくお願いします。

ワタシはもう疲れきってしまいました。

それはともかく、早く『Nothing to Hide』の邦訳も出てくれないものかな。

Nothing to Hide: The False Tradeoff between Privacy and Security

Nothing to Hide: The False Tradeoff between Privacy and Security

Understanding Privacy

Understanding Privacy

電子フロンティア財団(EFF)に寄付した&PRISM関係フォローアップ

ワタシはオープンソース〜フリーカルチャー関係の団体に毎年寄付を行っており、そのようなネット上の活動に密接に関係した寄付についてはブログ上で情報開示を行っている。

これは電子フロンティア財団(EFF)についてはその活動にはずっと敬意を払ってきたし、そのブログ記事をこれまでいくつも翻訳してきたが、その支援となると、日本人であるワタシが彼らに寄付するのはちょっと違うのではというのがあり、保留してきた。

今回「社会的価値としてのプライバシー(前編)」で書いたような経緯があり、PRISM は日本人も無縁でなく、この点についての活動を期待するので今回小額ながら寄付させてもらった。

電子フロンティア財団については、津田メルマガvol.84における「今週のニュースピックアップ Expanded──デジタル社会での自由と権利を守る EFFのメンタリティとその方法論」がとても分かりやすい紹介になっていたと思います。

PRISM 関係では、「社会的価値としてのプライバシー(前編)」にも書いたように EFF の理事会に加わったブルース・シュナイアーが、「NSA はインターネットを乗っ取りつつある」という文章で、テクノロジー企業はユーザのために闘わなければならない。さもなくばユーザを失うことになる、と強い警告の文章を書いている。

あと EFF の人が Trevor Timm が Politico に「エドワード・スノーデンこそ愛国者だ」という論説を書いてるが、ちょっとこれは今の段階ではワタシは留保、ですね。

コンピュータに「ソウル」のある曲を書けるのか?

これは面白い。

例えば、スタイルやプロットやキャラクターなどを過去の名作を解析してアルゴリズムを適用するだけで小説は書けない(少なくとも今のところは)。しかし、音楽はそれができるという。しかし、それは我々は音楽の何に感動しているのか、という理解を揺るがすことにもなりかねない。

この文章、誰か訳さないかしら。ネタ元は Boing Boing

ロシアにおけるLGBTを差別する法律制定とスティーヴン・フライの抗議とIOCの見解

このニュース、日本ではあまり話題になっていないように見えるのだが、どうしたものか。

これに対し、2014年にロシアで冬期オリンピックが開かれることについて、イギリスを代表するコメディアン、司会者、俳優であるスティーヴン・フライ(ゲイであることを公表済)が、デヴィッド・キャメロン英首相と IOC に対する公開書簡で、2014年のロシアでの五輪は、1936年のベルリン五輪の再現になると批判している。

これに対しては Daily Mail がフライを批判しているが(The Smiths の "The Queen Is Dead" でその名を知って以来、体制寄りの新聞というイメージがある)、それに対してフライも「プーチンがヒットラーなのは分かってるが、1935年のヒットラーだって我々が知る完全なヒットラーではなかったのだ」と反論している。

一方で IOC はこの問題でのアスリートの抗議活動は五輪憲章に反するという見解を示している。

影武者

影武者 [Blu-ray]

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そういえば80年代の黒澤明の映画を観てなかったことに思い至り借りてみた。

いかにも浅い映画ファンみたいだが、ワタシは基本的にはサイレントよりトーキー、白黒映画よりもカラー映画のほうが好きな人間である(ただ、この関係は2Dと3Dにはあてはまらない)。

しかしなぁ、黒澤明の時代劇に関しては、ああ、なんて白黒時代の作品のほうが面白かったんだろう、とため息つきっぱなしな映画であった。

端的にいえば、つまんなかった。しかし、これカンヌ国際映画祭パルムドールとったんだよね。映画賞を取った映画が良い映画とは限らないの実例なのか、あるいはワタシがこの映画のよさを理解できない明き盲なのか。

さすがに画は重厚感のある作りで色彩感覚も見事だが、結局は大味で空疎な映画である。しかも3時間とやたらと尺が長い割に、黒澤の時代劇にあった細部の見せ場がない。ただ主人公が右往左往するだけのラストも退屈だった。

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