- 出版社/メーカー: 東宝
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そういえば80年代の黒澤明の映画を観てなかったことに思い至り借りてみた。
いかにも浅い映画ファンみたいだが、ワタシは基本的にはサイレントよりトーキー、白黒映画よりもカラー映画のほうが好きな人間である(ただ、この関係は2Dと3Dにはあてはまらない)。
しかしなぁ、黒澤明の時代劇に関しては、ああ、なんて白黒時代の作品のほうが面白かったんだろう、とため息つきっぱなしな映画であった。
端的にいえば、つまんなかった。しかし、これカンヌ国際映画祭でパルムドールとったんだよね。映画賞を取った映画が良い映画とは限らないの実例なのか、あるいはワタシがこの映画のよさを理解できない明き盲なのか。
さすがに画は重厚感のある作りで色彩感覚も見事だが、結局は大味で空疎な映画である。しかも3時間とやたらと尺が長い割に、黒澤の時代劇にあった細部の見せ場がない。ただ主人公が右往左往するだけのラストも退屈だった。