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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』正誤表作成その他

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、誤記指摘をいただいたので、正誤表を追加した……といっても、まだ一箇所だけだが。読んで、他にお気づきの方は、どんどん著者に指摘してください。

現在ベータ版ということで、正式版待ちという方もいるかも分からないが、達人出版会から電子書籍を購入したら、バージョンアップ後も追加費用なしに最新版をダウンロードできるので、もう買ってくださってかまわなくってよ(笑)。

あと、「ベータ版抜けたら Amazon あたりでも売り出すもんだと思い込んでいた」というツイートを見かけたが、前作がそうだったように、それはありません。ワタシの電子書籍が買えるのは達人出版会のみです。

BSDは死につつある? 一部のセキュリティ研究者はそう考えている

「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」というのがリーナスの法則として知られる経験則だが、BSDUnix OS は、そのソースコードに目を光らせる開発者の目玉が足りてないらしい。

Ilja van Sprundel によると、BSD には容易に115個のカーネルのバグが見つかり(FreeBSD が30、OpenBSD が25、NetBSD が60)、しかもその多くは簡単に解決できる問題とのこと。彼はそのバグ全部をレポートしたのだが、それから半年経ち、その多くが残ったままだったそうだ。

Linux であれば、セキュリティ問題が長期間残ることは少ないのに、BSD はそれと比べて明らかに劣るというのだ。

BSD 系の中では、OpenBSD がセキュリティ意識が高いことで知られ、コードベースが他の2つと比べてコンパクトに収まっているため、結果的にクオリティを保っている。が、コードベースのコンパクトさも開発者リソースの不足の産物ではあるし、ポピュラリティの不足のため、もっとユーザが多ければ報告されるバグが見つかってないという。

NetBSD はコード品質の観点では明らかな負け組とか、FreeBSDLinux と同等以上だし、van Sprundel が報告した30のバグについても一週間で反応があり、少しは修正されたが、彼が望むレベルになかったし、やはり開発者のリソース不足がセキュリティ面に悪影響を及ぼしているという評価になっている。

この記事でも FreeBSD 側の反論も載っているし、それぞれの関係者なら反論したいところも多々あろうが、セキュリティ面から見て、BSD は死につつあるというシビアな認識には、ちょっとギョッとなるね。

ネタ元は LWN.net

BSDカーネルの設計と実装―FreeBSD詳解

BSDカーネルの設計と実装―FreeBSD詳解

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オライリーから出る「機械学習とセキュリティ」本は受けるとみた!

数年前に「データ駆動型セキュリティ」を謳う本を取り上げたことがあるが(その1その2)、ズバリ「機械学習とセキュリティ」をテーマとする本を出すとはさすがオライリー

スパムフィルタ、異常検知、マルウェア解析、攻撃検知といったセキュリティ問題に機械学習を活用するという内容だが、これは売れるとみた。今年中に邦訳も出るんじゃないかな。

Machine Learning and Security: Protecting Systems with Data and Algorithms

Machine Learning and Security: Protecting Systems with Data and Algorithms

Machine Learning and Security: Protecting Systems with Data and Algorithms (English Edition)

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Wikiが使われるべきところで使われている事例を見ると逆に新鮮だったりする

旧聞に属するが、物理 攻略 Wiki に取材した記事である。

Wiki に関する本の翻訳が最初に世に出た仕事であるワタシ的には、昨年末に取り上げた早稲田大学百年史もそうだが、このような相互参照のあるスタック型情報のサイトで Wiki が普通に使ってあると、逆に新鮮な感じがするし、嬉しかったりする。こういう事例が地道に続いてくれるといいな。

そしてここでも利用されているのは PukiWiki で、やはりかつてよりはゆっくりであっても、開発が継続する意味はあると思うわけだ。

Wiki Way―コラボレーションツールWiki

Wiki Way―コラボレーションツールWiki

中国の30年間での地下鉄網の驚くべき発達が約30秒で分かる動画

1990年から2020年までの30年間のスパンで、(香港や台湾を含めた)中国の地下鉄網がいかに発達したか分かる動画を知ったので、とりあえず見てくだされ。

もちろん今は2018年初頭なわけで、2018年から2020年のは飽くまで予定なんだろう。

1990年時点では、香港を含め3つの都市にしか地下鉄が通ってなかったものが、2020年には40をこえる都市に地下鉄が走ることになるとな。いやはや、すごいね。

ネタ元は kottke.org

地下鉄

地下鉄

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