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巨人の肩に乗るということ

文章を書いていてちょっと気の利いたことを書いてやろう、自分の知識をひけらかしてやろうと思うときがある。しかしそういうときに限って書いた内容に間違いがあったりして、後で恥ずかしい思いをしたりする。

以下、「どう守る? クリエイターの著作権」より引用。

ちなみにオアシスの4thアルバム「Standing on the shoulder of giants」はこの言葉から来ている。巨人とはビートルズのことだ

この文章はカッコの中に書かれていて、いかにもちょっと思い出したので付け加えてみましたという感じなのだが、岡田有花も何を書いてんだか。オアシスにとっての「巨人」はビートルズに限らんだろうに。

そして、この「巨人の肩に乗る」という言い回し、これ自体ニュートンの言葉ではないかもしれないらしい。これは FlowerLounge さんに教えていただいたのだが、ニュートンやローマの詩人マルクス・アンナエウス・ルカヌスの言葉という説もあるが、12世紀のシャルトルのベルナールがオリジナルらしい。また勝井泰裕氏の「ニュートンの生涯」によると、この言葉にはニュートンの謙遜だけでなく、論敵に対する揶揄も含まれているという解釈もあるとのこと。またこの文章の最後に書かれている「何人かの男を絞首台に送って処刑」云々については、山形浩生が訳した「経済思想の歴史」ニュートンのページにも書かれている。

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