- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: DVD
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ほとんど期待せずに観始めたのだが、これが掘り出しものというか、なかなか面白かった。
キアヌ・リーブス主演のダークヒーローものなのだが、天国や地獄やら聖書やら悪魔やらなんやらとその辺総動員なのだが、外見シリアスなつくりなのに、その実バカというか、ゆるいコメディーとして楽しめる映画なのである。悪魔に対して「お前の罪を赦すぞ」と脅すシーンなんて特に。
コメディー扱いされるのは実は監督の本意ではないのかもしれないが、そういう風に観ているとキアヌのアクションや一部の特撮も『マトリックス』シリーズのパロディーに見えてくる。また本作は妙な具合に「反喫煙」を謳いあげるのだが、その辺もコメディー性に貢献していたりする。
キアヌ・リーブスという人は役選びという点でかなりヘンな感覚を持っているようで、彼のフィルモグラフィーには、定期的に何でこんな役を受けたのか? と訝しく思う作品があり、木偶の坊を演じていたりする。本作もそのパターンかと予想していたのだが、本作のやつれ具合は意外に良かった。
ピーター・ストーメアのオヤジが最後にいかにもな役で登場するのも、そのとってつけた加減さに喝采を送りたくなる。誉めすぎか?
そうそう、この映画はエンドロールの後に1シーンあるのでお見逃しなく。