- 出版社/メーカー: CCRE
- 発売日: 2004/01/10
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『サイドウェイ』が良かったので、その前作も観てみたが、本作を観て痛感したのは、ジャック・ニコルソンという俳優の偉大さである。
何を今更と言われそうだが、(『シャイニング』あたりを代表とするオーバーアクティングとはまた違った)演技で映画に必要なタメを作り、映画をドライブさせる力量を持った俳優となるとそうそういない。
あと本作ではキャシー・ベイツも良かった。いや、ワタシの知る限り、彼女のひどい演技というのを見たことがないのだが、本作は特にきてる。
本作は感動ドラマだと思ってみた人には評判が悪いようだが、これは映画会社の宣伝文句が悪いとしかいいようがない。全然そういう映画じゃないもの。一方でコメディーとして不愉快という人の感想も分からない。
結局本作は何も取り戻すことも変えることもできなかった男の話である。だからこそ、ある意味虚しいとしか表現しようのないラストがグッとくるのではないかい。