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ジョン・ウィック:コンセクエンス

前作『ジョン・ウィック:パラベラム』について、「このシリーズを映画館で観るのは本作を最後とする」と明言していたが、真田広之とリナ・サワヤマが出る、しかもリナ・サワヤマが良いと聞いて、やはり本作も観ることにした。

物語内の時間はさほど経っていないはずだが、考えてみれば第一作が公開されておよそ9年が経っている。さすがにキアヌ・リーブスの動きもかつてとは同じくらい俊敏とはいかず、微妙な衰えが見える。

それでも本作も我々がこのシリーズに求めるアクションを目一杯詰め込んだ映画になっている。しかも本作の場合、撃たれる側もなかなか一発では仕留められないので、その分全体の分量が増しており、前作と比べても30分以上尺が増している。いったい何度キアヌ・リーブスは車に吹っ飛ばされるんだという感じだし、さすがにあの階段落ちでは、そこまでやらせるかと思ってしまった。

やり過ぎだろ、いい加減にしろよと文句言ってもよいのだが、ワタシはジョン・ウィックとして痛みを抱えるキアヌ・リーブスが観れるだけで点が甘くなってしまう。期待通り、リナ・サワヤマは映画初出演と思えないアクションを見せているし、ドニー・イェン真田広之の対決など見せ場は文句なしにあり、ここまでやってくれれば満足としか言いようがない。

シャロン役のランス・レディックは惜しくも今年亡くなったが、彼は『THE WIRE/ザ・ワイヤー』、『FRINGE/フリンジ』、『BOSCH/ボッシュ』とこの20年以上、食いっぱぐれなく人気ドラマシリーズでがっちりメインキャストの一員を張ってきた。思えばこのシリーズは、彼のキャリアにおいて、映画での代表作になったわけだ。同じことはイアン・マクシェーンにも言える。この格調のある2人の俳優のキャスティングが、実はこのシリーズの成功を支えていたのかもと思い当たる。

あとこれは書いてよいと思うが、エンドロールの後にワンシーンあるので、これから観る方はご注意を。

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