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ジョージ・ハリスン、ボブ・ディランらによるトラベリング・ウィルベリーズの再発とロイ・オービソンについて

Coverville がトラベリング・ウィルベリーズ(のメンバー関係)の特集をやって何かと思ったら、彼らの作品が三枚組スペシャルパッケージ化されるのね。

The Traveling Wilburys Collection

The Traveling Wilburys Collection

トラベリング・ウィルベリーズというと、ジェフ・リンの手を借りたジョージ・ハリスンの復活に続き、二人にロイ・オービソン、トム・ぺティ、そしてボブ・ディランが加わったスーパーバンドで、商業的にも成功をおさめた。

個人的にはこのバンドの一番の功績は、長らく不遇だったロイ・オービソンのカムバックを後押ししたことにあると思う。まもなく彼は急死してしまうのだが、死後発表されたアルバム『Mystery Girl』の成功はせめてもの慰めだし、1990年には映画『プリティ・ウーマン』で彼の曲が主題歌になり、世界中であの曲が流れたのはご存知の通り。

Essential

Essential

ウィルベリーズに先立ち、オービソンはロックの殿堂入りをしているが、そこでブルース・スプリングスティーンが代表作『Born To Run(明日なき暴走)』について語った、「俺はフィル・スペクターのようなサウンドを作り、デュアン・エディのようにギターを弾き、ボブ・ディランのような詩を書き、そして何よりロイ・オービソンのように歌おうとしたんだ」というスピーチは有名である。

例えば "Thunder Road" を聴けば、彼の真意が分かるだろう。優れた芸術は必ず優れた過去の上に築かれる。「作曲は模倣しなくてもできます。無から有を作らなければ意味がありません」などとほざく人には理解できないかもしれないが。

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