All Things Must Pass というタワーレコードの隆盛と没落を描いたドキュメンタリー映画が10月に公開されるとのこと。
ワタシも大学に入った年の夏、上京して渋谷のタワーレコードに赴いたときの、こんなたくさんの輸入盤 CD があるなんて! という感動は今でも覚えている。その日買った CD も覚えている。Tom Tom Club の Dark Sneak Love Action と、Lou Reed の Blue Mask だった。
このドキュメンタリー映画には、デイヴ・グロールやエルトン・ジョンといった有名ミュージシャンもインタビューに答えているが、ブルース・スプリングスティーンがイメージよりもずっと痩せていてちょっと心配になった。
1960年に生まれ、1999年には10億ドルもの売り上げを誇ったのに、2000年に Napster が登場すると、すごい勢いで破滅に追いやられたというストーリーになっているのか。
この映画でもインタビューを受けているタワーレコードの創業者ラッセル・ソロモンのインタビューでは昨年の記事になるが、「タワーレコードについてあなたが知らなかった10のこと」がすごく面白い。この記事の冒頭でも、本作が制作されていることに触れられているが、関係ないが創業者のお気に入りがのストアが渋谷店というのはなんか嬉しくなるな。
しかし、彼自身「将来、第二のタワーレコードが誕生する確率は……ない(だろう)」と認めている。ワタシ自身は定額制音楽配信サービスをずっと待ち望んできた人間だが、それでも胸に寂しさというかチクリとくるものを感じるのだ。