- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2008/08/20
- メディア: DVD
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そろそろ終わりそうなんで観てきた。
最初シガニー・ウィーバーが思いっきり老けてたのにちょっと引いたが、まさに息もつかせぬという感じでよく出来たサスペンスアクションだった。
監督も脚本も名前を知らない人だが、ハリウッドスターを複数配したこういう凝ったつくりの映画を、まったくダレず、そしてこれが重要なのだがコンパクトにまとめ成功させたのはなかなかの才人ということだろう。
ただ、各登場人物の視点から同じ場面を繰り返すことで徐々に全体像が明らかになるというつくりはうまいのだが、デニス・クエイドのところで下線を引くように台詞をリフレインさせるところがあって、あれはサスペンスとしての魅力を下げていた。あんな演出しなくても、誰が裏切ったか予想はつくんだから。
でもなぁ、デニス・クエイドは職務だから分かるとしても、笑福亭鶴瓶(フォレスト・ウィテカー)までが何であんなに事件に関わっていくのか(しかもカメラもって。『クローバーフィールド』かよ)、ああ、アメリカ人ってのはホントお節介だよな、爆発やら車やらすげー危険なことになってんだからまず安全を確保しないさいよ、とカーチェイスの場面が本気で怖かったビビリなワタシは思ったりした。
あと本作における、一見嫌な奴そうで、単なる傲慢な権力者でも、自覚のない傀儡でもないアメリカ大統領の描き方がちょっと良いスパイスになっていた。