ここでも何度も取り上げてきたテリー・ギリアムの新作だが、『Dr.パルナサスの鏡』という邦題で公開される。
日本公開は来年1月とのこと。イギリスでは今月公開で、Times Online のインタビューでギリアムが面白いことを言っている。
うちのカミさんが言うには、僕は同じ映画を何度も何度も作ってるというんだ。で、変わってるのはコスチュームだけだと! 僕は映画作りを通して、何であれ世界の現実を理解しようとしてるんだ。作る映画が僕が考える世界の現バージョンであって、うまくやってきたと思う。でも映画が世に出ると、またやり損なったと気付くんだ。今作もうまくやれると思うんだ。僕にとって重要な映画だ。優れた人たちが必要だ。僕にはヒース・レジャーが必要だ。奴はすごく才能がある。
そして『Dr.パルナサスの鏡』がヒース・レジャーの遺作になってしまったのはご存知の通り。
ギリアムが毎回同じ映画を作っているという彼の妻の指摘は面白い。彼の映画ほぼ全作に共通するのは、現実に立ち向かうファンタジーの力ではないかとワタシは思う。『Dr.パルナサスの鏡』が、ファンタジーが見事に現実に勝利する『バロン』のような力を持った映画であってほしいが、『ローズ・イン・タイドランド』は正直最後まで観るのがつらい駄作だったし、どうだろうねぇ。
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