今月はじめに「第1回ウェブ学会シンポジウムの後に考えた集合知の行方」というエントリを書いたところいろんな反響をいただいた。
その後、集団的知性(Collective Intelligence)と群衆の知恵(Wisdom of Crowds)の違いについてヘンリー・ジェンキンスの Collective Intelligence vs. The Wisdom of Crowds というズバリなタイトルの文章があったのを思い出し、江渡浩一郎さんにトスさせてもらった。
で、それを見た方がその要約をまとめてくださっているのを塚本牧生さんに教えていただいた。
ありがたいと同時に、江渡さんが呼び水を巻き、yomoyomoさんが紹介し、このITプラットフォームの方が訳されて日本語圏に有用なコンテンツが一つ生まれている、その偶然のドミノが数日できちんと最後まで倒れるインターネットプロセスに不思議な感興を覚える。
http://tsukamoto.tumblr.com/post/304672139
まったくその通りで、これこそウェブ、というかインターネットの醍醐味ではないか。ワタシもトスを上げた甲斐があるというものだ。塚本さんもこの話に関してスライドをまとめているようなので、そちらも楽しみ。
ただワタシ自身まだ『「みんなの意見」は案外正しい』を読んでないので議論に口を出す範囲が限られている。やはり読まんとな。

- 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2009/11/21
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Wisdom of Crowds に関してはこの本でいいとして、一方の Collective Intelligence について正しい認識を得られる本となるとどれになるのだろう。今年のはじめに刊行されている以下の本あたりだろうか。

- 作者: スコット・ペイジ,水谷淳
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/01/22
- メディア: 単行本
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