Boing Boing で知ったのだが、ダン・ギルモアが Permission Taken という新プロジェクトの告知をしている。
彼の文章の冒頭部を大雑把に訳しておく。
最近まで、私は Apple 教の幸福な侍者だった。私は一日のほとんどの時間 Macintosh のラップトップを使っていた。iPhone を使っていた。Facebook のアカウントには何千もの「友達」がいたし、ほとんど Google の検索エンジンだけを使っていた。自分の情報がサードパーティに誤用されるのが心配ではあったが、それについて特に何もしなかった。私は、それがいきつく先を考えることなく最新の最良のテクノロジーを愛していたのだ。
私は今でもテクノロジーを愛しているし、それが我々の生活を変革する役割を果たしていると信じている。だが、それがどのように機能しているか、またいかに強力な利益がそれを機能させようとしているか学ぶにつれ、ますますいくらか変化する必要性を感じるようになった。
だから今日、私はフリーでオープンなオペレーティングシステムである Linux が走るコンピュータ上でこれを書いている。Android のスマートフォンを手に入れ、製造メーカーや通信キャリアが課すことを好む制約を取り除くよう変更を加えた。私は Facebook のアカウントを閉じ、かなり違ったやり方で検索エンジンを使っている。そして、サードパーティが私や私の活動について知ることを許可していることについてずっと注意するようにしている。
ダン・ギルモアがこいうテーマを採用するとは予想してなかったので意外な感じがしたが、個人的には楽しみである。今一度フリーでオープンなテクノロジーの重要性と情報がどこに流れるはしっかり把握する必要性の認識ということか。これにはクラウドがどんどん閉じていくことへの危機感もあるのだろうね。
自分のプロジェクトに先行する仕事としてレベッカ・マッキノンの『Consent of the Networked』やジョナサン・ジットレインの『インターネットが死ぬ日』、あとドク・サールズの Edging toward the fully licensed world というブログ記事、そしてリチャード・ストールマンの名前が挙げられている。
これまで通り、書籍の形をとるが、ウェブサイトにクリエイティブ・コモンズのライセンスの元で公開の予定とのこと。Android アプリでの展開も考えているのが今風か。
- 作者: ダン・ギルモア,平和博
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/07/20
- メディア: 単行本
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