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その土曜日、7時58分

今年我が愛しのシーマンが逝ってしまい、彼が出ている映画で観ていないものを考えたら、これがまず頭に浮かんだ。

本作の監督シドニー・ルメットは骨太な映画を撮り続けた巨匠として知られるが、80年代はじめの『デストラップ/死の罠』や『評決』あたりを最後に映画から冴えがなくなってしまう。しかし、遺作となった本作は、複数の登場人物からの視点を細かくつなぐ手法を採り、緊張感溢れる演出を貫き、最後に一矢報いた形となった。

物語は、離婚後娘の養育費などで金策に困った弟が、彼よりずっと立場が上に見えて実は別の意味で金策に悩む兄の申し出を受け、二人の両親が営む宝石店に強盗に入る話である。何より親がやってる店だから勝手は知ってるし、強盗をしても保険が出るので親にも迷惑をかけないはずだったが、そんなうまくいくはずもなく歯車がどんどん狂っていく。

兄弟役がフィリップ・シーモア・ホフマンイーサン・ホークで、最初ちょっとおかしかったが、実はこの二人そんなに年齢離れてないんだね。

ストーリーとしてはコーエン兄弟あたりが得意とする感じだが、上にも書いた複数の登場人物からの視点を細かくつなぐ時間軸を微妙にいったりきたりする構成がよくてスリリングである。

二人の父親役がアルバート・フィニーで、彼のような大物が出てると思わなかった。やはり彼のおかげで後半の展開に重みが加わっている。

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