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ブラック・スキャンダル

映画が始まるなりジミー大西の顔が大写しになって驚いたが、もちろん見間違いだった。

何度も書いているが、銃のドンパチがガンガンある映画を劇場で観るのはワタシ的には辛いのだけど、ジョニー・デップの復活作とのことで、これは観なければと思った次第。

本作は実在のギャングであるジェームズ・「ホワイティ」・バルジャーと、FBI 捜査官ジョン・コノリーとバルジャーの兄の上院議員(!)という同じボストン南部に生まれ育った絆で結ばれた、つまりはズブズブな関係の三人がやらかす話である。

一番やらかすのは言うまでもなくジョニー・デップ演じるジェームズ・バルジャーなのだが、本作の狂言回しはジョン・コノリーのほうで、彼がバルジャーと組み、バルジャーを野放しにすることで、なかなかひどいことになる。

劇中フーヴァーの名前も出てくるが、これは70年代に始まる話で同じく FBI がやりすぎる映画では『アメリカン・ハッスル』を思い出すが、あれのようなウキウキするような要素はない。まぁ、白昼堂々とぶっ殺すバルジャーも怖いが、そういえばマイアミにコノリーもいたほうが殺しをやりやすい(最終的に彼はその件で40年の刑を科される)というのは理屈がよく分からなかったな。

主人公たちはアイルランド系で、80年代になるとバルジャーは IRA に肩入れするようになり、それが元で最初の足がつくのだが、アイルランド系というと思い出すのが、コナー・オクレリー『無一文の億万長者』でも主人公のチャック・フィーニーが、アイルランドに膨大な寄付をするだけでなく政党にも肩入れする話で、その方面の知識がないワタシにはピンとこなかったのだが、バルジャーの入れ込みはなんとなく分かる気がする。

話がズレたが、本作はやはりジョニー・デップがすごくて、コノリーの家で夕食食べていてステーキのソースのレシピというどうでもいい話でコノリーの同僚を緩急つけながら脅しつける場面、そしてそれに続くコノリーの妻との場面など、銃をぶっ放す場面より遥かに怖くて、これは復活作と言いたくなるのも分かる。

しかし、このジェームズ・バルジャー、5年くらい前まで逃げのびていたというのがとんでもないな!

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