ちゃんとした見識や考慮なしに「モノのインターネット(IoT)」というバズワードに乗っかるばかりでは、古くなってネットにつながらなくなり、適切な廃棄する手段もないゴミの山を残すことになるよ、と警告する文章である。
今、IoT 対応家電とかいって売られている製品で、10年後もセキュリティを保ちながら適切にネットにつながるものがどれくらいあるかと言われるとかなり怪しいのが素人目に明らかで、これは確かに考慮に値する問題である。
それとは違うが、『Owned: Property, Privacy, and the New Digital Serfdom』(asin:1316612201)の著者である Joshua A.T. Fairfield が、IoT のセキュリティとプライバシー、それと密接に関わる「所有権」の問題について、これは封建制の復活であり、IoT は我々を中世に逆戻りさせるぞと怖いことを書いていたのを思い出したりした。
まぁ、Internet of Things にひっかけた「ゴミのインターネット(Internet of Trash)」、E-Waste といった言葉遣いがうまいのだけど、それよりも個人的にこの IEEE Spectrum 記事の冒頭で引き合いに出されているのが、孫正義の「これからの20年で、1兆ものデバイスが世界中並びに衛星上にネット接続する」という発言なのにちょっと驚いた。彼の名前もこういう文章で引き合いに出されるくらい世界的に知られる存在ということなんだよね。
ネタ元は Slashdot。
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