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文庫もないのに――2010年代の終わりに文化系はてなユーザーの本で文庫化されたものをまとめてみる

一月ほど前に以下のツイートをした。

このツイート自体は、1973年組の星である堀越英美さんの『女の子は本当にピンクが好きなのか』の文庫化を祝うものである。

しかし、ふと「単著もないのに」という煽り文句を思い出したついでに、はてなユーザの本で文庫になったものはどれくらいあるだろうかと調べてみた。

ゼロ年代には「新書バブル」なんて言葉もあったと記憶するが、おかげでいろんな人が単著を出す可能性が広がったのは間違いない。

しかし、例えば子供の頃から新潮文庫の100冊といったものになじんできた人間からすれば、「文庫本」にはまた違った重みがあるのである。まぁ、「重み」は大げさだが、2008年2009年に単著を出したはてなユーザをまとめたワタシが、10年後に文化系はてなユーザーの本で文庫になったものをまとめてみようと思った次第である。

条件としては、今もはてなブログにアカウントがあり2018年以降にブログを更新をしている人(故人は除く)、はてなブログはてなダイアリー)を始めたときには単著がなかった人に限らせてもらう。あと「単著もないのに」に対応する以上(?)単著の文庫本だけを対象とする。あと、文庫となると小説が明らかに多いので、小説に関しては三冊までの紹介とする。

以下、50音順。

雨宮まみid:mamiamamiyaWikipedia

50音順で並べたら、雨宮さんの名前が最初にくる。

このエントリを書く準備にあたり、自分が書いた彼女の追悼文をリンクしようとしてはてなブログを検索して、それが出てこないのに混乱してしまったが、それが『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のボーナストラック「グッドバイ・ルック」に含まれているからだった。

文庫ではないが、12月刊行予定の『わたしの好きな街: 独断と偏愛の東京』(asin:4591164829)に雨宮さんの「都会と下町、まるで違う二つの顔を持つ街「西新宿」」が収録される。

石井てる美id:gotoshin_terumiWikipedia

東京大学を卒業して新卒入社したマッキンゼー・アンド・カンパニーからワタナベエンターテインメント所属のピン芸人に転身された異色のキャリアを持つお笑いタレントだが、この方のインタビューを読んでひどく感心した覚えがある。

伊藤計劃id:ProjectitohWikipedia

伊藤計劃さんが亡くなられて、今年で十年になる。新しい読者は、彼がはてなダイアリーをやっていたことを知らない人が多いのだろう。

虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

大野左紀子id:ohnosakiko

大野さんもこうしたエントリの常連であるが、現在は Forbes Japan の連載「シネマの女は最後に微笑む」で健筆を奮っている。

荻上チキ(id:seijotcpWikipedia

今では何より「荻上チキSession-22」のメインパーソナリティーとして知られる荻上さんだが、思えば氏と知り合って随分になる。しかし……そもそもワタシは荻上さんにお目にかかったことってあったっけ? と考えて思い出せないのが恐ろしい。

彼女たちの売春 (新潮文庫)

彼女たちの売春 (新潮文庫)

高世えり子(id:eriko_takaseWikipedia

高世えり子さんがこのリストに入るのは少し不思議な気がするが、上記の条件で見ると合致するようなのだ。現在は cakes で連載「理系クンの日々アップデート育児」をされている。

理系クン (文春文庫)

理系クン (文春文庫)

ちきりん(id:ChikirinWikipedia

ずっと彼女のブログは読んでいるが、現在までブログ執筆の更新ペースがほとんど変わらないのはやはりなかなかできることではない。彼女の著書で文庫になっているのは三冊で、小説を除けばもっとも多い。

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)

戸部田誠(id:LittleBoy

てれびのスキマ(戸部田誠)さんの文章は、cakes などで読ませてもらっているが、この5年間くらい毎年途切れず新刊が出ているのはすごい話である。

葉真中顕(葉真中顕のブログWikipedia

いまや罪山罰太郎id:tsumiyama)といっても通じないだろうが、『凍てつく太陽』(asin:4344033442)が第21回大藪春彦賞第72回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)のダブル受賞を果たした2019年は、葉真中顕さんにとって飛躍の年となったに違いない。

彼の著作ではデビュー作の『ロスト・ケア』を読んでこれはヤラレタと思ったが、その後の作品も読まないといけない。

ロスト・ケア (光文社文庫)

ロスト・ケア (光文社文庫)

絶叫 (光文社文庫)

絶叫 (光文社文庫)

コクーン (光文社文庫)

コクーン (光文社文庫)

pha(id:phaWikipedia

少し前に「ザ・ノンフィクション」の「好きなことだけして生きていく 前編~元ニートの再々再々出発~」「好きなことだけして生きていく 後編~伝説のシェアハウス解散~」が放送されているが、残念ながらワタシは住んでいるところの関係で観れていない。

pha さんも40代になり(ようこそ)、シェアハウスを解散し、一人暮らしを始めるという転機を迎える。これから彼が書くものがどう変わるのか/変わらないのか、やはり興味がある。

しないことリスト (だいわ文庫)

しないことリスト (だいわ文庫)

なお、共著も対象とするならば、円堂都司昭さん(ENDING ENDLESS 雑記帖 @『ディズニーの隣の風景』 by 円堂都司昭)、栗原裕一郎さん(id:ykurihara)、そして速水健朗さん(id:gotanda6)の3人が著者に名前を連ねる『バンド臨終図巻』があるし、栗原裕一郎さん(第二子誕生おめでとうございます)には別の共著もある。

こういうリストには抜けがあるものなので、お気づきの方はご指摘ください。

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