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今になってピンク・フロイドのネブワースライブがリリースされる意義

nme-jp.com

このニュースに関する記事をいくつか見たが、なんでこのライブが重要な理由というか核心にどこも触れてないのか不思議になる。

具体的には、なんで誰もクレア・トリーに言及しないんだ?

ニック・メイスンはキャンディ・ダルファーとマイケル・ケイメンの参加に言及しているが、いやいや、そうじゃないでしょう。

間違いなく彼女は一曲のみの参加で、その曲は "The Great Gig in the Sky"(邦題は「虚空のスキャット」)に決まっている。そう、ピンク・フロイドの最高傑作『狂気』収録のオリジナルでこの曲を歌っている人である。彼女がピンク・フロイドのライブでこの曲を歌ったのは、これが最初で最後ではないかな?(違ったらすいません。ロジャー・ウォーターズのライブでは何度か歌ったことがあるはず)

そんな貴重な機会が実現したライブなのに、それに触れないのはおかしい。

amass.jp

と思っていたら、ちゃんとピンク・フロイド公式の YouTube チャンネルでクレア・トリー参加の "The Great Gig in the Sky" が公開されている。やはりこれが目玉なんですよ。

この映像自体は以前から YouTube にあがっていたのだが、やはりこれは1990年のネブワースライブでの映像だったのだな。

この曲のレコーディングでは、ピンク・フロイドが作った音が見事すぎて、録音時歌手が歌えなくなったとかいう逸話を昔なにかで読んだことがある。クレア・トリーはアラン・パーソンズの紹介でこの曲に参加したが、普通の歌ではなく、声を楽器のように使うのが最適と分かるまで時間がかかったというのが実際のところのようだ。

歌入れは2テイク行われ、その後デヴィッド・ギルモアがもうワンテイク要求したが、3テイク目は途中でクレア・トリーの声が止まってしまい、結局はその3テイクをつなぎ合わせてこの曲は完成している。

後にクレア・トリーは裁判を起こして楽曲の作曲クレジットを獲得しているが、彼女は歌詞なしの歌唱、しかも1曲のみでロックの歴史に名前を刻んだわけで、そんなのこの人くらいではないだろうか。

Live At Knebworth 1990

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Dark Side of the Moon-Experience Edition (2 CD)

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