こうした映画にまつわるトリビアみたいな記事はどうしても読んでしまうのだが、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』といえば、ワタシも以前「あなたが『シャイニング』について知らないかもしれない25のこと」というエントリを書いており、それと中身が丸かぶりだったらイヤだなと思ったら、原作では217号室だった部屋が映画では(ホテルに存在しない)237号室に変更された話だけだった。
個人的に知らなかったのは以下のあたり。
- ジャック・ニコルソンも「ジェシカ・ラングあたりがいいんじゃね?」と困惑したとされるシェリー・デュヴァルの起用は、カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したロバート・アルトマン『三人の女』での泣きの演技に感動したキューブリックが、原作よりも被害者的で弱々しい主人公の妻にあっていると考えたため
- ジャック・ニコルソンに嫌いなチーズサンドイッチをキューブリックが映画制作中食べさせ続けたというインターネットに流布する噂は事実ではない
- セットのオーバールックホテルの隣に住宅があったため、それが映りこまないようキューブリックはブルドーザーで巨大な土の山を作らせた(黒澤明のように「あの家が邪魔だ!壊せ!」とは言わなかったわけだ)
- 「All work and no play makes Jack a dull boy」のタイプ原稿は、キューブリックの秘書マーガレット・アダムスが本当に500ページ分だかを数か月かけてタイプした
これらの話は来月刊行される Stanley Kubrick's The Shining という本に収録されているらしいが、Amazon にはページができていなかった。
そういえば、精神疾患のため長らく俳優業を休業していたシェリー・デュヴァルは、『The Forest Hills』というホラースリラー映画でおよそ20年ぶりに復帰らしい。エドワード・ファーロング(!)と共演とな。
ネタ元は Boing Boing。