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『AIには何ができないか』のメレディス・ブルサードの新刊は、アルゴリズムに内在する人種/性/能力差別がテーマ

thestoryexchange.org

ChatGPT のような AI プログラムには隠れた人種差別、性差別があるよという記事だが、その中で『AIには何ができないか データジャーナリストが現場で考える』の邦訳があるニューヨーク大学准教授でデータサイエンティストのメレディス・ブルサード(Meredith Broussard)のコメントが引用されている。

そういえばこの人今何してるんだろうと調べたら、3月に More than a Glitch という新刊が出るのを知る。

書名にある「Glitch」とは誤作動を指す言葉である。ならば、「誤作動以上」というタイトルは何を指すのか。それはちょっとしたバグが原因ではない、アルゴリズムにシステム的に組み込まれた人種差別、性差別、能力差別であり、それによりテクノロジーが不平等を助長することがテーマなようだ。

このテーマでは、Safiya Umoja Noble の『抑圧のアルゴリズム』を思い出すが、思えば彼女もメレディス・ブルサードも『AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは』に出演しており、そういう本を出すのは意外ではなく、今どきな主題なのだろう。

やはり、『AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは』に出演している『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』のキャシー・オニールが推薦の言葉を寄せている。

果たしてこの新刊は邦訳出ますかね。

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