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『ポストトゥルース』の著者による偽情報、誤情報への姿勢を学べる邦訳が2冊続けて出る

yamdas.hatenablog.com

今年のはじめに書いたエントリだが、ここで新刊を紹介した、『ポストトゥルース』(asin:4409031104)の邦訳があるリー・マッキンタイアの本の新たな邦訳が先月、今月と立て続けに2冊出るのを知る。

といっても、今回邦訳が出たのは、上のエントリで紹介した本ではなく、その前に原書が出ていたものである。

まず、先月に『「科学的に正しい」とは何か』ニュートン新書から出ている。これは『ポストトゥルース』の次に原書が出たものである。

 科学と科学ではないものを分けるものとは? 研究の不正や捏造があってもなお,科学を信頼できる理由とは? 世界的ベストセラー『ポストトゥルース』の著者が贈る,現代人に必須の科学論。

「科学的に正しい」とは何か | ニュートンプレス

そして、今月末に『エビデンスを嫌う人たち』国書刊行会から出る。これは彼の前作にあたる。

彼らはなぜエビデンス(科学的証拠)から目を背け、荒唐無稽な物語を信じてしまうのか? 
その謎をさぐるべく、神出鬼没の科学哲学者は陰謀論者の国際会議に潜入し、炭鉱労働者と夕食を囲み、モルディブの海をダイビングする……。
はたして科学否定論者は何を考えているのか? 
知りたくない事実に耳をふさぐ人たちに、どうやったら事実を受け入れてもらえるのか?

エビデンスを嫌う人たち|国書刊行会

いずれも科学的とは何か? どうやってそれを受け入れてもらえるかという問題意識に貫かれているのが分かる。やはり、信頼なき時代、偽情報についての本が求められているということなのだと思うのだが、ただ、見る情報がすべてデマかもしれない状況というのはツラいものがあるわなぁ。

エビデンスを嫌う人たち』については横路佳幸氏の解説が国書刊行会の note で全文公開されている

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