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YAMDAS更新

Technical Knockout『The Success of Open Source』書評を追加。Joshua Daniel Franklin の文章の日本語訳です。

さて、今回は Slashdot のブックレビューというこれまでと違う文章を訳してみたが、それには二つ理由がある。

一つは、何より Slashdot 本家のブックレビューコーナーと /.J のそれの落差について思うところがあったため。もっともそうした落差はブックレビューに限らないが、それはともかくこうしたサイトに載るちゃんとしたブックレビューというのを読んでもらいたいなとお節介にも思ったのである。大体 /.J に「ブックレビュー」が載ったためしはなくて、あれはただの「新刊紹介」だよ。もっとも今回訳したブックレビューにも、その質をけなすコメントがついていたりするのだが、まあそれはそれとして。

もう一つは、この『The Success of Open Source』自体への興味。この本は、梅田望夫氏の「政治学者から見たオープンソース成功の秘密」で知ったのだが、この Slashdot のブックレビューを読んで興味を持ち、取り寄せてみた。もう既に翻訳が進んでいるのかなぁ。でも、万が一そうでなければ、ワタシが訳してみたいところである。もう少し情報を整えて編集者の方に聞いてみようかしら。

オープンソースとその落とし前について

ワタシがウェブサイトを始めた五年前は、ちょうどオープンソース運動の盛り上がりと重なっており、ワタシも随分そっち関係の雑文を訳させてもらった。そうして自分の文章のリフレクトするのがとても楽しかった。

あれから五年、本業で Linux に関わっていたりするが、逆にそれ関係の雑文を訳すことがなくなった。最近その方面にあまり面白みを感じないのである。Wiki やらウェブログやらに関わっているほうが楽しかった(これも過去形)のである。しかしそちらの仕事にしても考え方の根っこにオープン性というのは常にあり、その点について一貫していると思う。

そうした意味で、『The Success of Open Source』は、esr の「伽藍とバザール」に影響を受けまくった人間として、そこに立ち返り、そこから先に進む助けになればと思う。書評にもあるとおり著者は技術者ではなく、そうした人にありがちな地雷を踏んでそうなところも面白そうだ(笑)。ちょうど「オープンソースを研究する」という文章も出ているが、オープンソース、並びにその開発手法がどの程度他の分野に応用可能なのかといったことはもっとちゃんと研究がなされるべきだと思う。

あとこれも書いておかないといけないのだが、Slashdot のブックレビューには他にも訳したい本が挙がっており、そちらにしようかなとも思ったのだが、今回のを選んだのは、書評を書いている Joshua Daniel Franklin 君が、Creative Commons ライセンス指定していたからだ。いちいち許可を取らなくても大手を振って翻訳を公開できるのはありがたいことである。訳文も原文にならって帰属ライセンスをつけさせてもらった。

お前、本当にロボットとスターウォーズが好きなんだな

ROBOlympics創始者 David Calkins の結婚式が、スターウォーズのおなじみストームトゥルーパーが多数参加し、遊園地で開かれたというエントリが BoingBoing に。まあ、フォトギャラリーをご覧あれ……ってお前ら何やっとるねん。

そういえば今年三月に開かれたロボリンピックを伝える記事にもストームトゥルーパーが写っているが、これも David Calkins の趣味なのだろうか。でも、そもそもストームトゥルーパーはロボットじゃはずだが。

さて、彼の結婚相手は Long Now Foundation の人らしいが、この財団については、「ブライアン・イーノが Long Now について語る」という文章を訳しているので参照ください。

そうそう、タイミング良いことに asahi.com のネット最前線にこの財団の代表であるスチュアート・ブランドのインタビューが掲載されている。果たして1万年にわたって時を刻む「時計」は実現するのだろうか。

John C. Dvorakとブログ

PC Magazine の John C. Dvorak の記事は、今はどこにも翻訳されてないのかしら。この人の頑固で偏屈なところが結構好きだったのだが(自分の考えに合わないことも多かったが)。

さて、Dvorak といえば、かの I can't blog. でも紹介した「オンラインにおける「ブロッグ」現象とは」を書いた人でもあるのだが、そういう彼のサイトも現在はブログになっている。

なんということでしょう。

Xbox LinuxとWiki

huixingの日記で知ったが、Xbox Linux のサイトが Wiki 化されている。以前にも MoinMoin の Wiki があったが、現在はサイト自体完全に MediaWiki で構築されており、その網羅的でしっかりしたドキュメント作成は、他のオープンソースプロジェクトの参考にもなると思う。

こうしてみると海外における MediaWiki の人気と、あと英語圏だとページ構成がきれいにまとまることを思い知る。

そういえば WaWaWa のサイトが Wiki でできていることについて言及したところ、PukiWiki Developers Team のゆうさんから、それは自分が始めたプロジェクトだからと教えていただいた。

PukiWiki というと reimy さんの消息が懸念されるが、中心人物が(様々な理由で)離脱した場合の、開発を継続するためのノウハウというのも必要になるのだろうな。

ルパン三世バビロンの黄金伝説と押井守

はてなキーワード「黒歴史」に、その例の一つとして、

押井守ルパン三世 ← 「ルパン三世バビロンの黄金伝説」のキーワード参照

という記述があり、以前 CUT における渋谷陽一のインタビューで、押井守本人がその件について語っていた記憶がある。お盆休みに帰省したときに CUT のバックナンバーを探したのだが、該当する記事を見つけることができなかった。捨ててしまったか、それともあのインタビューは CUT じゃなかったか。

ワタシの記憶が確かなら、ルパン三世が登場しないルパン、さらに言うとルパン三世というのは実は実在しなかったという設定の企画を立てたところおろされてしまったと言っていたように思う。確かにルパンが登場しないというのは斬新極まりないが、そりゃおろされるわな(笑)

話を「黒歴史」に戻すと、そりゃ安田成美による『風の谷のナウシカ』主題歌、でしょうなぁ。

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