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献本と読書記録についての覚書

2003年以来、本の著者や編集者からぼちぼち献本をいただくようになったが、昨年ぐらいから当方の知名度に釣り合わないと感じるほどの献本をいただいている。

バイラルマーケティング、口コミの効果が喧伝され、それにより当方のような場末の雑文書きもおこぼれをあずかれるようになったということだと思う。

以前から自分の考えは断片的に書いてはいるが、ちょうどよい機会なので献本と当方の読書記録について少しまとめておく。

当方がサイトに書くのは読書記録であり書評ではない

yomoyomoの読書記録とあるように、当方が書くのは飽くまで読書の記録であり、書評を名乗るのはおこがましいと考えている。

もし本式の書評を期待して献本されても、その期待を裏切る公算が高いことはご承知いただきたい。

献本いただいたからといって必ずしも読書記録を書くとは限らない

読んでも読書記録に書かない本も結構あって、献本されたものについてははできるだけ書くようにはしているが、確約はできない。好意的に感じる本であれ、それについて文章を書くのが難しいということはありうる。

また当方が多忙なため一定期間読書記録を書けないと分かっている場合、はじめから献本を断る場合もありうる。

献本された場合、必ずそれを明記する

当方は自分のことをブロガーとは規定したことは一度もないが、ことこれに関しては Rebecca Blood の「ウェブログの倫理」の「利害の衝突があれば開示する」に従っている。

何らかの利益の供与があった場合は必ずそれを開示するが、献本もそれに含まれる。

献本されたからといって必ずしも好意的に書くとは限らない

献本された評が甘くなることがあるか? ワタシの場合、ない、とは言わない(笑)

それでもできるだけ公平に書くよう努めているし、よりにもよって献本していただいた編集者を容赦なくやり玉にあげる場合もあるのは知っておいたほうがよいだろう。

さて、以上より何が書きたいかというと、日経BPの川口様、『ウィキノミクス』を刊行前に非売品でいただいたにも関わらず、未だ読書記録が書けずに申し訳ありません。いずれちゃんと書きますので、ということだ。

ウィキノミクス

ウィキノミクス

ローレンス・レッシグ、Web 2.0批判本に反論

Andrew Keen の『The Cult of the Amateur』については以前にも取り上げたが、その中で批判を受けているレッシグ教授が、長文エントリを書いて反論している。

CNET JapanLessig Blog 日本語版で翻訳されたら取り上げようと思っていたが、半月経っても翻訳されず、『The Cult of the Amateur』も刊行されちゃったので、とりあえずご紹介まで。

ブログ、WikipediaCreative CommonsYouTube といったものをまとめて一刀両断する「アマチュア崇拝」というタイトルはニコラス・カーに由来するのだろうが、カー自身の新著はそれとは方向性が違うようだ。

ウィキノミクス』にも「集合痴」という表現があったが、そうした批判的視点はあってしかるべきである。ただこの本に寄せられた批判を読むと、全体的に成功しているかは少し怪しい。どこか邦訳を出さないかな。

@niftyビデオ共有もクリエイティブ・コモンズに対応していた

以前、ソニーの動画共有サービス eyeVioクリエイティブ・コモンズに対応している話を書いたが、それと同時期に始まっている@niftyビデオ共有もやはり CC に対応していたのを今更ながら知る。

niftyビデオ共有にちょうど Creative Commons についての分かりやすい解説動画(日本語音声付き)があったので紹介しておく。

eyeVio については既に失敗扱いする声もあるが、CC の輪が動画に広がるのは好ましいことだと思う。無駄だとは思うが、はてなアイデアにも要望を出してみた。

はてなアイデア

しかしなぁ、ワタシは@niftyビデオ共有の話を Creative Commons 本家のブログで知ったが、こういうのこそ CC-JP のブログで取り上げることだろうに。

Yahoo!ビデオキャストCC 対応なようだが、国内大手企業による動画サービスの足並みの揃いぶりは、伊藤穣一の布教活動が功を奏したのだろうか。それとも別の要因なのか。

ところで CC-JP は独自に寄付を募り始めたが、運営に少しでもリソースが回るように今年はこちらに寄付しようかな。

キング・クリムゾンの有名ファンサイトがWikiベースにリニューアル

Krimson News! で知ったのだが、King Crimson の最も有名なファンサイト Elephant TalkMediaWiki を採用し、ETWiki としてサイト内容を一新している。

それにしてもドラスティックなリニューアルだな。

クリムゾンは近年はライブの再発ものばかりだが、The Power To Believe に続く新譜はいつになったら聴けるのだろう。

あなたが観たことのない傑作映画(?)25選

隠れた傑作映画を選んでみたというところだろうが、個人的にはピンとくるリストではなかった。つまり、どれも観たことがない(笑)

ただし、1位に選ばれている Falling Down は、ワタシも自信をもってお勧めできる。

以前にも書いたが、マイケル・ダグラス演じる主役に感情移入できないにもかかわらず、彼の暴走にブラックな壮快感を覚えるユニーク、というか妙な映画である。

ちょうどワーナーがこれを含む廉価版 DVD のセールを行っていて、600円台で買えまっせ。

フォーリング・ダウン [DVD]

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