WIRED VISION ブログに「2007年の連載を振り返る」を公開。
四ヶ月あまりだが、今年書いた WIRED VISION ブログのフォローアップである。
あとこれに入れ込めなかった話をここに書いておくと、瀧口範子さんの新たな広がりを見せ始める「CCマーク」におけるクリエイティブ・コモンズと営利経済の関係の話。
先週サンフランシスコで開かれた5周年記念パーティー行ったのだが、おもしろいなあと思ったのは、「CC」マークがついたコンテンツをうまく寄せ集めて、けっこうユニークな売り物になるコンテンツや書籍を作ろうとしている人々がいるということである。(中略)この場合は「CC」コンテンツを独自の視点でアグリゲートする、その視点で勝負しようというもの。
これを昔近藤さんに、ダイアリーをはじめとするはてなのサービスを CC 対応にする利点として力説したのがこれなのだが、言葉に説得力がなかったのかピンとはきてもらえなかった。ケータイという巨大プラットフォームから生まれた小説が、質はどうであれ軽くベストセラーになるように、CC コンテンツの巨大プールができれば、そこから商品などいくらでも生み出せるし、それがはてなのブランド力を高めることにもなる。
「しなもんにガブリと噛まれたいんですよ!」と目を血走らせながら迫るんじゃなく、俺がその編集をやるから……と生臭い話を一緒にしていれば、近藤さんももう少し身を入れて聞いてくれたのかもしれない、と今になって思う。