オープンソース・イニシアティブ(OSI)が Open Source Pledge への支持を表明している。
企業がオープンソースソフトウェアへの依存度を高めるにつれ、タイムリーなアップデートやセキュリティパッチを提供するメンテナへの負担は増加の一途を辿っている(参考:Apache Log4jの脆弱性とともに浮かび上がったオープンソースのメンテナの責任範囲の問題)。
そうしたメンテナの燃え尽き症候群と、オープンソース開発者が直面するセキュリティ上の課題に対処するため、メンテナに報酬を支払うことで金銭的に支援し、より健全なワークライフバランスと強固なソフトウェアセキュリティの実現を目指す企業の集まりが Open Source Pledge というわけですね。
当然ながら、オープンソースソフトウェアへの開発者にしかるべき報酬を支払おうとする動きはこれまでもあったが、その対象範囲や報酬額をどう決めるという問題が必ず持ち上がる。
今回、OSI が支持を表明したということは、Open Source Pledge がぽっと出ではなく継続的に活動していく見込みがあるということだろう。
Open Source Pledge は既にメンバー企業と支払額を公開しており、情報の透明性も担保されている印象。OSI のリリースにも名前が出ている、アプリケーションパフォーマンスやエラーを監視するサービスを提供する Sentry が既に100名超の開発者に報酬を支払っている。