当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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How soon is now?

反応が出尽くしたところでひっそりと。先ず何より近藤令子さん、おめでとうございます

今回のニュースを聞いたときまずワタシが思い出したのは、以下の文章だった。

「配属」「転勤」「配置転換」のような「自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されること」を、「未知との遭遇」として心から楽しめる。

あれ? これ何のことを書いた文章だっけ?

ワタシ自身田舎に隠棲しており、東京から赴任しにくる人たちを数多く見ているから思うのだが、関東出身で東京で働く人が、東京を離れて関西に行けと言われてどういう感情を抱くか近藤さん分かってたのかな。例えば「「県民性の法則」でみる 上司と部下の攻略法」という神奈川県生まれのジャーナリストが書いた記事における、二つの府に対するほぼ悪罵に近い言葉は極端としても(ワタシ自身はこの手の「県民性」をそれほど信用していない)。

輿水宏哲さんがそのあたりについて率直に書いていて好感が持てるが、文章の節々にある種のシグナルを感じ取れる。今回の移転が社員の方々にとっての時限爆弾にならないとよいのだが。

ただこれは近藤さんが一番痛感していることだろうが、結果を出せばよいのである。どういう形であれ、輝ける成果がある限り闇は光に覆い隠される。優れたネットサービスを言葉通りに作り上げていけば、どのようにでも理屈はつくのだ。はてなの技術者にその力量がないわけはないはずだ。すっきりした話じゃないか。

はてなが京都から東京に移転したとき、ワタシは「京都よ、お前は償うものが多すぎる」という文章を書いた。それを久しぶりに読み返したが、四年になるんだね。

とても密度の濃い四年間だったような、でもあっという間だったかもしれない。今でははてなダイアリーはてなブックマークもワタシにとって欠かせないサービスになっている。すごいことじゃないか。

ただはてなが京都に帰ってきても、office さんと二人ではてなに遊びに行くことはないだろう……

ケヴィン・ケリーが説く「インターネットでコピーされない8つの価値」

Slashdot などで Kevin Kelly の Better Than Free というエントリが話題になっている。

Kevin Kelly の仕事は先月も取り上げたが、今回彼が書いているのは、インターネットというコピー機械において無料化する世界における価値の話だ。

彼はインターネットにおいてコピーされない8つの価値を挙げているが、それらに共通するのは「生殖力のある(generative)」ものとのこと。具体的に以下の8つを挙げている。

即時性(Immediacy)
無料コピーが出回る前に、ということだが、希少性とも関係する話だろう
個人化(Personalization)
これは説明するまでもないか。個人化が stickiness につながる
解説(Interpretation)
ソフトはただなのにマニュアルが1万ドル、というジョークがあるがそれが現実
信頼性(Authenticity)
作者によるお墨付きにお客は金を払う
アクセスしやすさ(Accessibility)
いつでもどこでも望むときにアクセスできるサービスに我々はお金を払う
具体化(Embodiment)
デジタルコピーには具体的なものがない
後見行為(Patronage)
人々は自分の好きな表現者にお金を払って庇護欲を満たしたい
ファインダビリティ(Findability)
この単語の定訳ってあったっけ? うーん、これはよく分からなかった

さすがこの世界の古参というべき含蓄のある文章になっているので詳しくは原文をあたってね(CC ライセンスだから誰か訳して)。

ジュリアン・コープのジャパニーズロックガイド本続報

以前ジュリアン・コープが日本のロックガイド本を出すことを取り上げたが、公式サイト japrocksampler.com ができていることを知る。

Boing Boing はこれをブログと紹介しているが、ブログじゃねーだろ。それはともか くMySpace にもサイトができている。

邦訳の話はまだないんだろうか。でもなかなかマニアックな本みたいなので、相当日本のロックに造詣がないと難しいんだろうな。

Japrocksampler: How the Post-war Japanese Blew Their Minds on Rock 'n' Roll

Japrocksampler: How the Post-war Japanese Blew Their Minds on Rock 'n' Roll

白河桃子センセイの『「キャリモテ」の時代』が書籍化

「キャリモテ」の時代

「キャリモテ」の時代

NBonline の大人気連載(笑)白河桃子の「“キャリモテ”の時代」が書籍化される。

以前、加野瀬さんが「結婚、恋愛できないのは男性のせい」ネタと書いていたが、酒井冬雪といい白河桃子といい、あと少し位相は違うが同じく NBonline の連載が本になった遙洋子とか、連載が続き、書籍化までされるということは、やっぱり一部の少なからぬ読者のハートをがっちり鷲掴みしてるんですかねぇ……

なんというか同じ人間だからいずれは分かり合える、なんてことはないということが分かるというか。

「“キャリモテ”の時代」で言うと、個人的にはやはり何と言ってもトリュフ Vs. 牛丼ネタは外せない。

日本というこのケッタイな国

Rebecca Blood さんのところで知ったが、東京の地下農園とのことで、多分以前にも何かで見ているはずだが、改めてみると何とも不思議な光景である。

こちらは Boing Boing で知った Make Blog のエントリだが、いろんな雪だるまが楽しい。

そうそう、ドクター中松の発明といえば、昔試しに彼の名前でデータベースを検索したら、セックスに関する特許がずどーんといっぱいひっかかって面食らった覚えがある。

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