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最近いただいた本の紹介

最近とある宴席で、どうしたら献本充になれるかという話になり、「欲しいという心がなくなると、自然と本はあなたのもとにやってきます」とほざいたものだが、しばらく献本の類がまったくなくなり、ああ、もう自分はそういう対象ではなくなったのだなと思っていたら、なぜか何冊も立て続けに献本がきたのは確かである。

ドク・サールズ『インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済』以外にも、また読書記録を書けないままいただいた本がたまってきたのでまとめて紹介させてもらう。

【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

【特典ポストカード付】 進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

高須正和さん献本いただいた。

ニコニコ学会βの本は、『ニコニコ学会βを研究してみた』に続き早くも二冊目だが、前のとははっきり性質が違う本で、これは迂闊なことを書けない、自分に何が書けるだろうかと正直頭を抱えている。読書記録以外の場に文章を書きたいのだ。

先日 Maker Conference Tokyo 2013 で著者の江渡浩一郎さんから声をかけられたのだが、もう今ワタシの中で eto さんの名前を聞くと金正男の顔が反射的に浮かぶようになったため、向こうで笑顔を浮かべる男前を見ても、「お前、誰や」と言いそうになって危なかった。

あとこのときこの本の担当編集者ともお会いしたのに、上林達也さんがいかに素晴らしい人かということを熱弁しているうちに、この本について聞くのを忘れてしまい、その点でも今頭を抱えている。

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール

日経 BP 社の高畠出版局長の文章を紹介した関係で、氏に献本いただいた(催促したみたいな形になりすいません……)。

今読んでいる途中だが、評判通りすごく面白い! スリリングですらある。

非常に目をひく本書の「最後の晩餐」を模した表紙だが(映画では『M★A★S★H』や『ウォッチメン』にそういう場面がありますね)、原書の表紙は違ったはずで、これは邦訳である本書のために撮影したものなのだろうか(これ誰もが思う疑問なはずだが、ワタシの周りで書いてる人がいないのであえて書いておく)。

Software Design 総集編 【1990~2000】

Software Design 総集編 【1990~2000】

Software Design 総集編 【2001-2012】が届いた話は既に書いているが、1990年〜2000年版も届いた。さすがにこちらには何も貢献してないので恐縮してしまう。

【2001-2012】編もそうだが、DVD だけに意味があるのでなく、収録されているコラムがこちらも充実しているのは強調しておきたい。

こちらは毎月いただいている通常の Software Design だが、今月は「ビッグデータ」にこの雑誌的に果敢に取り組んでますね。

カクテルの科学:氷にまつわる5つの神話を暴く

もちろんワタシもカクテルは好きだが、もっぱら飲んで酔っ払うほう専門で、カクテルについて披露する薀蓄も特に持ち合わせてないが、カクテルの氷についてこんな「神話」があったのね。

  1. 水に不純物が混じっていると、それで作る氷は不透明になる
  2. スコッチには氷を加えるべきではない
  3. 大きいアイスキューブは溶けるのが遅い
  4. 卵ベースのカクテルは常に「ドライシェーク」がよい
  5. マティーニをシェークするとジンを「ダメにする」

これらの「神話」のうち、無条件で正しいのは一つだけだったりする。それがどれかは原文をあたってくだされ。ジェームズ・ボンド涙目が飲むのはウォッカマティーニなので、また事情が違うのかも。

原文はそれ以外にもカクテルについての科学的解説がなされている。

ネタ元は Boing Boing

カクテル大事典800

カクテル大事典800

ダフト・パンク「Get Lucky」を5人のピアニストが1台のピアノでカバーする動画

Daft Punk の新譜がバカ売れしているが、今回は文句ない出来だよね。ワタシも好きで聴いているが、この期に及んで渋谷陽一と同じことを思うとはね。

さて、Boing Boing で知ったのだが、ヒットシングル「Get Lucky」を5人のピアニストが1台のピアノでカバーする動画が面白かった。

こういうのって、「だからどうした」とも言えるのだけど、よく思いつくもんだ。ずっと5人でやり続けるわけでないので、Gotye の大ヒット曲を5人が1本のギターでカバーする動画インパクトには及ばないが。

ダフト・パンクの「Get Lucky」というと、amass で知ったが、The Roots がブラック・サイモン&ガーファンクル(笑)としてカバーしてるね。

RANDOM ACCESS MEMORIES

RANDOM ACCESS MEMORIES

ランダム・アクセス・メモリーズ

ランダム・アクセス・メモリーズ

クラッシュ

クラッシュ [Blu-ray]

クラッシュ [Blu-ray]

本作はアカデミー賞作品賞作品だが、その年の下馬評は『ブロークバック・マウンテン』のほうが高く、その受賞に文句を言った人も多かったように覚えている。

ワタシ自身は『ブロークバック・マウンテン』を未だ観てないので比較はできないが、本作は紛れもなく優れた映画だと思った。

本作は車、銃、そして人種間の軋轢というアメリカという国における様々な「クラッシュ」を描く群像劇だが、登場人物自体に深い陰影はないものの、登場人物の人間模様の(サンドラ・ブロックだけはどうでもよかった)、名もない彼らの絡み合いとそのアップダウンの酷薄さがよく書かれていて、同じ群像劇でも「すごい映画作ったるぜ!」的な大上段に構えた感じが鼻につく『マグノリア』よりこちらのほうがずっと好きだ。

あと本作の魅力として、映像に独特の静謐さというか乾いた浮遊感がある。これがすごく良かった。

役者ではマット・ディロン演じる人種差別的な警官役がすごく良くて、彼と彼に反発する後輩のなんとも言えない明暗もよかった。

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