デルモア・シュワルツというと、ワタシのようなルー・リードのファンとしては、彼の詩作の師匠として認知している。
少し前に再再発された『ニューヨーク・ストーリー: ルー・リード詩集』においても、ルー・リードは彼について以下のように書いている。
デルモア・シュワルツは師であり、友人だった。これまでに出会った人たちの中で、一番頭が良くて、一番おかしくて、一番哀しい人だった。
そうなるとデルモア・シュワルツに興味が出てくるわけだが、彼の代表作 In Dreams Begin Responsibilities も邦訳は出ておらず、彼の人生について論じている文章も、ワタシは坪内祐三『変死するアメリカ作家たち』(asin:4560027986)くらいしか読んだことがない。
その彼の代表作を表題とする短編集『夢のなかで責任がはじまる』が今月出るのを知る。序文を書いているのは、もちろんルー・リードだ。ワオ!
「待望の本邦邦訳!」というのはまったく大げさではない(ワタシにとっては)。
そういえば、以前マーティン・スコセッシが、ロバート・デ・ニーロと『In Dreams Begin Responsibilities』原作で映画を撮りたいと脚本に取り組んだが、映画化は実現しなかった話を書いていたっけ。