awake in a muddle の「気に入ってる podcast」で知った Coverville を最近愛聴している。他の人は知らんが、ワタシはこういう音楽番組をポッドキャストに求めていたのだ(他にもこうした面白い音楽番組ポッドキャストをご存知の方は教えてください)。
最新回はスザンヌ・ヴェガの "Tom's Diner"(『孤独(ひとり)』収録)一曲がテーマで、あの曲をカバーする人などおるのかいと思ったら結構あって驚いた。レゲエバージョンなんてなごんでしまったよ。
ワタシが意外に思ったのは、アカペラのみの張り詰めきった原曲、並びに極私的な歌詞のイメージが強いからなのだが、そうした意味であのアカペラをダンスビートに載せた DNA はつくづく偉大だったと痛感する。カバーバージョンもほぼすべて、これが準拠枠になっていたし。
クレジットを見ると Dance remix-bootleg とあるが、スザンヌ自身もあれを聴いてびっくりしたと思う。ワタシもはじめ聞いたときなんちゅう食い合わせやと呆れたのを覚えている。
あれは後を引く魅力があって、スザンヌ自身もあのリミックスが契機となり、大胆にエレクトロサウンドを導入した(そのぎこちなさも魅力になっている)『微熱』の方向性が決まったのではないか。
DNA バージョンの "Tom's Diner" は、彼女のベスト盤に収録されています。