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『デジタル音楽の行方』への反応 その29

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

『デジタル音楽の行方』への反応だが、CD Baby Japan津田大介さんの『だれが「音楽」を殺すのか?』(asin:4798107034)とともに推薦図書に挙げていただいているのを見つけてビックリ。

今、世界のデジタル音楽の最先端で何が起きていて、それが既存の音楽業界の既得権益を守ろうとする勢力との間でどのような衝突を起こしているかについて、豊富な実例を挙げて紹介しています。今後約10年程度の間に徐々に姿を現してくるであろう将来の音楽業界の姿にも触れており、生活の一部となった音楽が、水や電気のように最低限の料金を毎月払うだけで自由に利用/聴取できる(そして、それによりアーチストがより満遍なく対価を得て生活/創造活動しやすくなる)という将来像は、多くの日本のアーチストや音楽を仕事とする人々にショックを与えるでしょう。

当方は CD Baby Japan については以前にも取り上げたことがあり、また創業者である Derek Sivers の文章「プログラミングはソングライティングに似ている」を翻訳もしている。

『デジタル音楽の行方』にも彼の名前、並びに CD Caby は登場する。

CD Baby(www.cdbaby.com)を見るとよい。彼らはドットコム音楽企業の戦場における非常に数少ない生き残りの一つだが、音楽を販売して豊かな暮らしをする従来なかった手段をいくつか提供している。CD Babyは、インディーズのアーティストが自分達のCDやデジタルトラックをオンラインで販売する非常に簡単な手段を提供している。創立以来、CD Babyは音楽の売り上げによりアーティストに一千万ドル以上を支払っている。創始者であるデレク・シバースは本物の男で、彼はアーティストのコミュニティと開かれたコミュニケーションを行なうという素晴らしい仕事を行なっている。(84-85ページ)

「最高のインディミュージックを提供する、小さな CD ショップ」CD Baby Japan の成功をお祈りします。

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