みんなのいえ

みんなのいえ スタンダード・エディション [DVD]

三谷幸喜さんのドラマは「古畑任三郎」をはじめとして大好きだし、朝日新聞夕刊の連載もできるだけ読んでいる人間なのだが、彼の映画は『ラヂオの時間』（asin:B000BN9ADO）しか観てなかったので、第二作である本作を観た。

筒井康隆風に書かせてもらうと、良くない、という一点を除けば良い映画だった。

あのね、親類に振り回されるのはいいんだけど、こういう役者の存在感だけに頼っているのってすごく嫌いなんだよね。本作の野際陽子演じる主人公の母親のようなわがままは、当方だったらはなから許さない。ただそれだけのことだ。あとバーの場面からペンキぶっかけまでの一分の隙もないとってつけた感。

本作で唯一良かったのは意外にも八木亜希子さん。もっとガツンと来いよ、と言いたくなるところがあるのは仕方ないとして、品良く魅力が引き出されていた感じである。