- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 190回
- この商品を含むブログ (531件) を見る
2月に欧州行きの飛行機を利用したのだが、機内放送で未見の新作映画で観たいのが『セッション』ぐらいしかなく、旧作で何かないかと探したら、思えばこれ一度テレビの深夜放送を観たが途中までで止めており、ちゃんと観てなかったなと本作を観てみた。
クリント・イーストウッドが二度目のアカデミー作品賞、監督賞を受賞した代表作を今までなぜか観てなかったんですね。
本作は女性版『ロッキー』のような映画ではない、くらいの事前知識はあったが、いや、やはり良い映画ですね。ヒラリー・スワンク演じる主人公が家族のことを語りだすところでぼろぼろ泣き出してしまった。まさか機内放送観ながら泣くなんて思いもしなかった。
本作の良いところはいくつもあるし、それはワタシ以外の人が既に何度も書いているだろう。ワタシが一つ挙げるなら、なんといっても主人公の家族のホワイトトラッシュの文句なしのクズっぷりである。
『グラン・トリノ』を先に観た後だと、あの映画でもあった神父の役割とか、デンジャーというまったく不似合いな名前のひょろっとした一生勝てなさそうなのに嬉々としてボクシングに興じる道化の役割とかいろいろ分かってないところを含めいろいろ考えてしまったが、満足いく映画体験だった。