- 出版社/メーカー: 東映ビデオ
- 発売日: 2004/05/21
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『時効警察』シリーズで麻生久美子さんへの愛情が再燃したので、彼女の出生作を今更ながら観てみた。およそ10年前の映画である。
原作が坂口安吾で、監督が今村昌平の映画を何で今まで観なかったのかなと思ったが、そういえば安吾の原作(asin:4041100186)が好きじゃなかったのだ。
本作はもちろん今村昌平のものなのだけど、カラっとしていて同時に少し波長が狂った感じは原作から受け継がれているかな。
本作はコメディーに分類されるのだろうが、出来としてはまずまずの佳作、だろうか。なかなかに軽快な作りで、特撮技術もうまく使われているし、 世良公則や唐十郎など脇を固める俳優さんたちも良い感じ。ただ、今村昌平ならもっとねちっこく描けたんじゃないかと思うところが多々あった。「狂ってる」という台詞が何度も登場するが、これでは怖さが足りない。
で、麻生久美子さんだけど本作の演技は評価されすぎかもしれない(笑)。ワタシは好きだがな!
そういえば『hon-nin vol.03』(asin:4778310780)でのあまりにも面白すぎるインタビューで、本作で身体を張ったのにネットで裸が吹き替えだとか書かれてむかついたと語っていたことはここにも記しておこう。
あと本作は台詞を聞き取るのにちょっと難儀した。