献本いただいた Software Design 2010年5月号を読んでいて、「HTML5の真の重要性とは」というインタビュー記事が目をひいた。
インタビューを受けているのは HTML5 のエキスパートBruce Lawson で、「HTML5 は Flash に置き換わるものではない」、「HTML5 の真の重要性は効率的なコード」といった内容も面白いのだけど、ワタシの目をひいたのはイエメン生まれの Bruce Lawson のユニークな経歴。
1988年に英国の技術系企業の求人に応募したんですが、英国人で演劇専攻の学士が応募してきたことに会社側は驚いていたようです。そこで僕は、「テレビを作るのには技術者がいりますが、番組自体を作るにはアーティストが必要でしょう? 一方がなければ、もう一方も得られませんよ」と言ったんです。
その企業で18ヶ月ほぼ休みなしに働き、その後旅に出てトルコに住み、バーでギターを弾いたり、タロットカード占いをして過ごし、それからタイで4年間暮らして英語学校の設立に手を貸し、そして英国に戻って出版社でウェブ開発者向けの書籍シリーズをを立ち上げ、現在は Opera で働いている――こういうフリーダムなキャリアって素敵だね。もちろん、これができるのも才能なんだけど、日本ではこういうキャリアって許されないじゃない。
HTML5 を書名に冠した本もぼちぼち出ているが、こういう人が書いた本となると興味も湧くね。
Introducing HTML5 (Voices That Matter)
- 作者: Bruce Sharp, Remy Lawson
- 出版社/メーカー: New Riders Press
- 発売日: 2010/07/11
- メディア: ペーパーバック
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そういえば Software Design もリニューアルしてちょっと良い感じになったと思う。Bruce Lawson のインタビューは、gihyo.jp で原文が公開されている。
Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 05月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2010/04/17
- メディア: 雑誌
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