本とインターネットの間の一線は消え去るだろうと予測する文章で、「本」という言葉は「app(アプリ)」という言葉に取って代わられるのではないかというボブ・スタインの見立てにも呼応する見方である。
この文章の大枠の主張は面白い。
- 電子書籍(ebook)は紙の本の別名に過ぎない
- 旧来の本は「できないこと」(リンク、コピペなど)で規定される
- Google、Twitter、Amazon、Wikipedia みたいに出版社も API プロバイダになるべき
本もインターネット(ウェブページ)に近づくという本筋の主張は、実はニコラス・カーもやっていて、そして彼はそれを肯定的にはとらえてないようだ。それは本がウェブページのようになることが、すなわち豊かな読書体験にはつながらないと考えているからだろう。